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   .2023.07.04.
  三栄建築設計:東京都公安委員会・暴排勧告!
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小池信三元社長の利益供与で辞任!
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暴力団組長に190万円小切手!
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 暴力団幹部に金品を提供したとして、東京都公安委員会は6月20日、東証プライム上場の不動産販売会社「三栄建築設計」(東京)に対し、都暴力団排除条例に基づき、利益供与をやめるよう勧告した。同社が同日、発表した。
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 捜査関係者らによると、東証プライム上場企業が暴力団への利益供与で暴排勧告を受けるのは異例という。
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 同社の発表などによると、勧告の原因となる事実は、同社の小池信三・前社長(55)が同社の事業に関して2021年3月25日、指定暴力団住吉会系3次団体の組長(64)に、額面約189万円の小切手を渡したというもの。
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 発表によると、同社は22年9月、同社発注の解体工事の代金の一部が暴力団に流れたとして、会社法違反(特別背任)容疑で警視庁の家宅捜索を受けた。関係者によると流れたのはこの小切手で、小池前社長は捜索後の22年11月に「一身上の都合」で辞任し、小池学社長が就任した。
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 同社などによると、この解体工事では、小池前社長の了承のもと、組長の意向により特定の業者を選定した▽三栄が支払った代金の一部が組長に渡った▽前社長はこれ以外の解体工事にも組長を関与させようと組長と話し合っていた、という事実が認められた。同社は今後、第三者委員会を設置してさらに調査し、再発防止に取り組むという。組長も同社と共に勧告を受けた。
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 関係者によると、警視庁は、小池前社長と組長が銀座周辺の飲食店で同席していたことを把握。暴力団員だと知っていたとみている。小池前社長は同庁に、組長と「顔見知りだった」と説明し、暴力団員との認識があったかについては明言していないという。
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 三栄建築設計は小池前社長が1993年に設立し、戸建て分譲事業などを手がける。22年8月期の連結従業員数は約1200人で、売上高は約1390億円(営業利益約129億円)。
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 同社は20日、勧告を受けて取締役会を開き、小池学社長が辞任し、千葉理恵常務が社長に就任する同日付の人事を発表した。「経営に対する小池信三氏の影響を排除するため」と説明している。
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 都暴力団排除条例は暴力団排除活動に関する基本理念を定め、11年10月に施行された。企業が暴力団に利益供与することを禁じており、違反した場合は都公安委が必要な措置をとるよう勧告できると規定。勧告は非公開だが、1年以内に同様の違反があった場合、企業名が公表されることがある。
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