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水戸市田谷町の田畑にも昨年秋から!
市、情報提供呼び掛け!
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水戸市内の道路上で短時間で少量の廃棄物を捨てる手口の「ゲリラ的不法投棄」が相次いでいる。
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水戸市は5月26日、同市飯富町の市道上にごみ混じりの土砂が不法投棄されたと発表した。市内では2022年秋から道路への不法投棄が急増しており、市廃棄物対策課は「不審なダンプカーを目撃した際は、車種やナンバーなどの情報を寄せてほしい」と呼びかけている。
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同課によると、今回の不法投棄量は2tトラック1台分ほど。土砂の他に、スポンジのようなものの燃え残りなどが混ざっていた。地元住民の通報で発覚し、市道の投棄場所付近は26日夕方現在、通行止めになっている。
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市内では2022年10月以降、今回の事案も含めて計11カ所で同様の不法投棄が確認されている。投棄物は、塀などに使われる大谷石や木くずなどさまざまで、夜中に捨てられたとみられるケースが多い。
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情報提供は水戸市廃棄物対策課=電029(350)8035=へ。
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水戸市田谷町の田畑が広がる一角に2月20日、土砂や鉄くずが道を塞ぐように捨てられているのが見つかった。住民から市に通報があり、職員が駆けつけると、現場には高さ約1mのゴミの山ができていた。2022年10月頃から市内で増加する典型的なゲリラ投棄の被害だ。
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山間部や高速道路の側道沿いの決まった「捨て場」に定期的にゴミを捨てる従来の不法投棄とは異なり、ゲリラ投棄は主に人目につきにくい田畑や市道などにランダムに場所を変えながら捨てていく手口で、犯行は夜間が多い。ゴミのほとんどが産業廃棄物で、解体業者らが処分費用を浮かせるためにやっているとみられ、2021年には茨城県警が茨城町の男を摘発した例もある。
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ゲリラ投棄は県内で増加傾向にある。2017年度は28件だったが、20年度は157件まで増えた。21年度は139件と減少したものの、依然として高い水準で推移している。水戸市では21年度、畑や山などの民有地で5件の被害が確認されたが、22年度は市道や県道を塞ぐ形で、22年10月~23年2月で10件と急増した。
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被害を防ごうと、水戸市や県では対策も進めており、県では監視体制の強化を図ろうと、21年度から県警OBらによる「不法投棄等機動調査員」を新設し、昼夜問わず巡回を行っている。他にも、住民が被害現場を見つけた場合、画像と共に位置情報を通報できるスマートフォンアプリ「Pirika(ピリカ)」も導入。情報提供に対する報奨金制度も設けた。
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水戸市は「廃棄物を積んだ不審なダンプカーなどを目撃した場合は、すぐに市や警察に通報してほしい」と呼びかけている。
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