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県道工事にドローン活用!
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トータルテックが独自に開発の大型ドローン!
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県道16号(大津信楽線)は、大津、甲賀両市を結ぶ大戸川沿いの路線。1998年から、ダムで水没する区間を付け替える工事が始まった。ダム建設が一時凍結された際も、利便性向上のため工事は継続され、2022年度中に約10㎞の供用開始を目指している。
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国土交通省近畿地方整備局は、大戸川ダム(大津市)建設に伴う県道大津信楽線の付け替え工事で、大型ドローンによる資材の運搬を始めた。10月5日、大津市上田上桐生町の現場を報道陣に公開した。作業員の安全確保と工期短縮の効果が期待されるという。
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大戸川に沿って走る県道は、大津市と甲賀市を結ぶ重要な幹線道路だ。ダムの完成で水没する区間があるため、現在約7㎞の区間で付け替え工事をしている。総事業費は約220億円。2022年度中の開通を目指す。
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大型ドローンは、トータルテック(本社・岐阜県大垣市)が独自に開発した。全長約2.7m、高さ約90㎝、重量約42kg。8枚のプロペラがあり、最大60kgの荷物を運搬できる。これまで関西電力の送電線関連の工事で実績があるという。
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今回の工事現場では9月13日に試験運用し、10月1日から本格運用を始めた。山肌を削った斜面に敷き詰める、発泡スチロール製の盛り土材を運搬している。この現場では約2千個を運ぶ。
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盛り土材は高さ50㎝、幅1m、長さ2mで重量は40㎞。これまではクレーンでつり下げて荷下ろしし、施工場所まで作業員が2人1組で運搬していた。現場は山岳部で急斜面のため、危険が伴い時間も取られる。ドローンの活用で、こういった課題が解決できるという。
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約90mの区間に計2500個を運ぶ予定で、同整備局の担当者は「作業員の安全確保と効率化を図り、工事を進めていきたい」としている。
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報道陣に公開された現場では、盛り土材の保管場所から設置場所まで数十秒ほどで運んだ。操縦していた担当者によると、風速が5メートルまでなら飛べるという。ただ、「雨の日はバッテリーコードの接続部分に水が入る可能性があり、飛べません」。
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大戸川ダム工事事務所の佐藤昭史工務課長は「クレーンが移動するのに必要な仮桟橋の建設も必要なくなり、約1億円節約できた。人力に比べ、運搬効率も1・5倍から2倍にアップする。道路の建設現場でドローンを活用した資材の運搬は、全国でも例がないのでは」と話している。
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