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   .2022.10.26.
  川崎市新本庁舎・建築工事:25階建ての24階から出火!
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大成建設も監理監督に不手際続き!
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23年6月完成予定だが何か月遅れる?
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 10月25日午前11時5分頃、川崎市川崎区宮本町で、建設中の市役所新本庁舎(地上25階、地下2階建)の24階天井部分から出火、断熱材の一部を焼き、約2時間後に消し止められた。現場では約720人が作業中だったが全員が避難し、けがはなかった。川崎署で出火原因を調べている。
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 市の発表によると、24階では出火当時、天井に渡した型枠用の鋼板をガスバーナーで切断する作業をしていた。鋼板の上側に設置された断熱材が過熱して発火し、燃え広がった可能性があるという。
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 現場には消防車両13台と消防ヘリ1機が出動。高層階から激しく立ち上る煙を撮影しようと通行人も集まり、一時騒然となった。
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 市本庁舎は2020年5月着工。23年3月に完成予定だったが、市は22年7月、輸入部材の供給遅れを理由に「少なくとも3か月」の工期延長が必要と発表していた。今回の火災の影響で、工事はさらに遅れる可能性が出ている。
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 本紙22年8月8日にも、川崎市新庁舎工事・大成建設:カーテンウオール・納入遅れ!と題して記事を書いた。
 川崎市によると、新庁舎は地下2階、地上25階、高さ約117mとなる計画で、工事は2020年5月に着工し、2023年3月末に竣工したのち、4月中旬から順次、移転を行う予定だった。
 ところが、ことし3月から中国各地で発生した新型コロナ拡大の影響でロックダウンがつづき、この影響により、18階から24階の壁面に設置する予定のガラスやアルミなどでつくるカーテンウォールの製作が遅れているという。
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 泣き面に蜂という言葉が当たるかもしれない。突貫工事中に仮設材除去と仕上げの同時進行という場合の現場管理が、下請け業者の自主性に任せてよいのか、現場担当者が火器類を使うときの事前注意(消火器や燃えやすい物のチエック)を使用者と話していたのか、やはり、事故原因は「人任せ、職人の慣れ」などが原因なのだが、大手ゼネコンの大型現場が工期に振り回され安全にまで目が回らなかった事故なのかもしれない。
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【施工者】
建築工事 大成建設
電気工事 関電工・協和エクシオ・京急電機JV
空調工事 新菱冷熱・川本工業・明和工業JV
衛生設備 大成温調・須賀工業・京急電機JV
昇降機設備工事 東芝エレベーター㈱
設計 久米設計
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【新本庁舎の緒元】
敷地面積: 6,002.11㎡
建築面積: 4,357.79㎡
延べ面積:62,356.11㎡
階数:地下2階、地上25階
建築物の高さ:111.62m
構造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造
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