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工期:昭和58年度から令和8年度完成予定!
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施工:鹿島・前建・竹中土木JV!
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ダム本体が半分程度までできた成瀬ダム建設現場の報道陣公開の記事がネットに出た。今の日本でダムの進捗で報道陣公開をするのは珍しい。それはダムの形式にあるのだろう。成瀬ダムは台形CSGダムで、記憶にあるのは沖縄県の多目的・億首ダム(国土交通省発注、着工1978ー2013完成、県企業局管理)で、施工は大成建設。この当時、大保脇ダム(前田建設施工)の取材で沖縄県企業局の泡盛好きな北部ダム所長を取材していた。この脇ダムも台形CSGダムである。
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台形CSGダムとは、現地の原石山で比較的容易に採取できる砂礫に水とセメントを混合した材料である。通常なら骨材を選定する必要があるが、良質・粗悪なものを混合し、経済的、強度的にダムとしての必要条件を満たすためなのである。
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秋田県東成瀬村に建設中の成瀬ダムが10月11日、報道陣に公開された。国土交通省東北地方整備局成瀬ダム工事事務所によると、今年度中に堤体(ダム本体)の約半分が完成する。上流左岸の展望台からは、大型ダンプが走り回り、工事が急ピッチで進む様子がうかがえた。
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同事務所によると、2026年度の完成を目指し、今年(2022)と来年が工事の最盛期で、現場では800人以上が作業にあたっている。来夏以降は約850mのベルトコンベヤーが稼働し、現場まで建設材料を運ぶ。堤体では自動化されたダンプやブルドーザーなどの重機が無人で動くという。
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ダムの総事業費は約2230億円。今年度の予算は232・4億円。2021年度までの進捗率は55・1%。完成すると台形CSGダムとしては国内最大規模となる。また、国道342号の付け替え道路の残り2.1kmがほぼ完成し、来春開通する。
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ダム施工は「鹿島・前建・竹中土木JV」である。
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【成瀬ダムの計画概要】
成瀬ダムは雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムです。
雄物川の「治水計画」は成瀬ダムを始めとする皆瀬ダム、鎧畑ダム、玉川ダム等のダム群を建設して洪水を調節するとともに中下流部では川沿いに堤防を築くなどして洪水被害を軽減する内容になっています。
昭和62年、平成6年等の度重なる洪水被害、また、農業用水の慢性的な水不足、生活用水の枯渇等が頻繁に発生しており、成瀬ダムの早期完成が望まれている。
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【位置及び名称】
(1)位置
雄物川水系成瀬川
右岸 秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字トクラ
左岸 秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字白岩小沢
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(2)名称
成瀬ダム
規模及び型式
(1)規模
堤高(基礎地盤から堤頂までをいう。)114.5m
(2)型式
台形CSG
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【ダム使用権の設定予定者】
湯沢市(水道)
横手市(水道)〔旧増田町、旧平鹿町、旧十文字町〕
大仙市(水道)〔旧西仙北町、旧南外村〕
秋田県(発電)
建設に要する費用
(1)建設に要する費用の概算額
約2,230億円
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工期
昭和58年度から令和8年度までの予定
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