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   .2022.09.24.
  高知市・轟組:労災隠しで工事解約・指名停止4か月!
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工事の続行不能で解約・未成分は昭和コンクリート工業が施工!
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 22年1月9日に本紙で「高知・轟組が労災隠し:県建設業協会の会長を辞任!」と題して記事を出した。
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 轟組の吉村文次社長は問題発覚後、事故発生時に務めていた建設業協会の会長を辞任しおり、事故の一件は終わったかに見えたが、地元名門企業の「労災隠し」という行為の代償は大きかった。労働災害を隠そうとし、行政から“制裁”を受けている。
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 安芸労働基準監督署は2022年7月19日、法人としての轟組と同社社員2人を労働安全衛生法(安衛法)違反の疑いで高知地検に書類送検。工事を発注した国土交通省四国地方整備局は、同社を9月7日から4カ月の指名停止とした。
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 国土交通省四国地方整備局は2022年9月7日に轟組への指名停止を公表した。
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 問題があったのは、四国地整土佐国道事務所が発注した「令和3年度南国安芸道路西野地区改良第2外工事」。25年春の開通を目指している南国安芸道路の高知龍馬空港インターチェンジ(IC)~香南のいちIC間の建設工事の一部だ。主に、高知県香南市内に架ける下井川橋(仮称)の橋台とボックスカルバートを造る。
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 土佐国道事務所は21年4月22日、同工事の総合評価落札方式の入札を実施。唯一参加した轟組が予定価格を5万5000円下回る金額で落札した。落札率は99.98%。土佐国道事務所は21年5月13日、轟組と2億7995万円で契約した。当初の工期は同年5月14日から12月20日まで。その後、工事内容の変更などに伴い、工期を22年3月31日まで延長した。
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 事故が起こったのは、21年12月4日。ボックスカルバートの工事中に、クレーンで吊り下ろしていた木製の型枠が落下し、吊り荷の下で待ち受けていた作業員を直撃した。作業員は脊髄損傷のけがを負った。吊り具に用いていた番線が破断したか、ほどけたことが原因とみられる。作業員は1次下請けの天川(高知市)の社員で、現場で職長を務めていた。
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 労働安全衛生規則(安衛則)では、休業4日以上の労働災害が発生した場合、労基署に遅滞なく報告するよう義務付けている。国交省の契約書に含まれる土木工事共通仕様書でも、発注者に速やかに連絡するよう規定している。
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 ところが、轟組は事故発生後、所管の安芸労基署へ報告もせず、発注者の土佐国道事務所へも連絡をしなかった。同社の幹部が行政に届け出ないよう、現場担当者らに指示したとみられる。外部情報があったのか、事故発生10日後に安芸労基署が抜き打ち調査に入った。その2週間後に地元紙が労災隠しを報道した。
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 この21年12月30日の報道後工事は中断し続け、工期を22年3月31日まで延長変更したが工期内完了は無理と判断した轟組は、土佐国道事務所に工事続行不能届を提出した。同事務所は3月16日に同社との契約を解除した。
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 土佐国道事務所は、契約解除に伴う違約金(契約金額の1割)と出来高分を相殺し、轟組への支払いを完了。未成工事は、下井川橋の上部工事を手掛けた昭和コンクリート工業(岐阜市)に施工を指示し、22年6月末で工事を完成させた。
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高知県建設業協会
行 動 憲 章
前文には
当協会並びに所属の会員企業は、県民の安全で安心できる生活を支え、災害から生命と財産を守り、地域の雇用と経済を担う重要な役割と責務を負っており、様々な地域に密着した活動を通じて社会貢献を行っている。
そのためには、法令遵守が社会的責任の基本であることを再確認し、広く県民の理解と信頼を確かなものとするため、以下の行動規範を定め、その遵守と徹底を期すこととする。
ーーーとあり
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五.適正な労働環境の維持と改善、環境問題への対応
安全で働きやすい職場環境を確保するために、労働基準法、労働安全衛生法等の関係法令を遵守し、痛ましい労働災害の根絶を目指す。そして、従業員の将来展望が描ける豊かでゆとりある雇用労働条件の確保に努める。
また、環境問題に対する意識の高揚と体制整備を図り、廃棄物処理法等の関係法令を遵守する。さらに、建設副産物の適正処理、リサイクルの推進に真摯に取り組み、環境の維持保全に努める。
ーーーと記されている。
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