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前代未聞の事態だが・町長は「辞めない」と!
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神奈川県真鶴町の松本一彦町長(56)が選挙人名簿抄本を不正にコピーして利用、配布した問題は9月16日、町が現職トップを告発するという前代未聞の事態に発展。
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県警小田原署に告発状を提出した後、町の上甲新太郎参事と代理人弁護士が町民センターで記者会見した。
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告発状は、2021年7月、松本氏が当時町職員だった尾森正氏(58)=懲戒免職=と共謀し、選挙人名簿抄本や住民基本台帳をコピーした上、町議選に立候補予定の3人に渡したなどとして、松本氏は公職選挙法違反や地方公務員法違反、窃盗などの容疑に該当するとしている。
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代理人弁護士は今回のように現職トップを告発する事態について「私が知る限り前例がない。調査し、自信のある項目で告発状を作成した」と話した。
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松本氏が自身を告発すると利益相反になるため、告発状の作成や提出には松本氏を関与させず、特命職員が対応してきたという。
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この問題を調査してきた町設置の第三者委員会が4月の報告書で言及した松本氏への損害賠償請求について、上甲参事は「捜査が進んでからの判断になる」との回答にとどめた。
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松本町長は「公民権停止にならない限り、町長を辞めない」と話しており、職務を継続する姿勢を示している。
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告発状が提出されたことを受け、町長として報道各社に配布したコメントには「検察、警察の捜査に真摯(しんし)に対応する。早期の刑事告発を望んでおり、問題の解決に向けて前進するものと考えている」と記されていた。
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