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経産省・今後も海岸線を指定へ!
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風力発電の原点である風車の歴史は古くオランダなどで用いられてきた。
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オランダを含むヨーロッパやアメリカなどでは導入が進んでおり、日本ではやや遅れていますが、2016年度末にはすでに2,203基の風力発電が設置され、累積設備容量は335万7,000kW(キロワット)まで増加。現在は2,500基以上が設置されているという。
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風力発電のメリットは、化石燃料を使う火力発電と違い、二酸化炭素を排出しない点にあり、風さえあれば発電できることから、化石燃料に依存する必要もないのです。陸上における環境アセスで、地元の反対が大きく、撤退をする大手設置者も最近は目にします。
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いま、注目されているのは洋上風力発電で、洋上でも大規模に発電できれば、発電コストは火力発電並みであることから、経済性も確保できる可能性がある事から経産省は地域指定をし、入札で許可を与えています。
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風力発電の風車を回すだけの必要風速は年間平均風速で7m/s(メートル毎秒)以上とされ、条件に合うのは、北海道の内陸部や本州の中心を通る山間部でも山脈が通る場所に集中し、年間平均風速が比較的大きい場所は海岸線であり、日本では内陸部よりも海岸線に多くの風力発電が置かれております。
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洋上風力では、着床式洋上風力発電設備と浮体式洋上風力発電があり、地震と台風が多発する日本に向いているのが、風力発電施設を海底に固定するのではなく、海面に浮かせて運用するという工法です。
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導入できる場所は限られるが、洋上風力発電所は今後の研究によっては、日本の風力発電事情を改善することが期待されます。
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令和3年9月13日に発表
<再エネ海域利用法に基づく促進区域>
経済産業省及び国土交通省では、2021年1月28日から3月29日にかけて都道府県から受け付けた情報等を基に、第三者委員会の意見を踏まえ、今般、「有望な区域」及び「一定の準備段階に進んでいる区域」として追加すべき区域について整理を行いました。
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(1)有望な区域
新たに有望な区域として、以下の4区域を追加しました。これにより、現在、有望な区域として整理している区域(うち、今回、促進区域として指定される秋田県八峰町及び能代市沖を除く。)と合わせて、計7区域が有望な区域として整理されることになります。
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<新たに有望な区域として追加する区域>
・秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖
・山形県遊佐町沖
・新潟県村上市及び胎内市沖
・千葉県いすみ市沖
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<現在の有望な区域>
・青森県沖日本海(北側)
・青森県沖日本海(南側)
・長崎県西海市江島沖
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(2)一定の準備段階に進んでいる区域
将来的に有望な区域となり得ることが期待される区域を、「一定の準備段階に進んでいる区域」としており、都道府県からの情報提供を踏まえ、以下の10区域を一定の準備段階に進んでいる区域として整理した。
・北海道石狩市沖
・北海道岩宇及び南後志地区沖
・北海道島牧沖
・北海道檜山沖
・北海道松前沖
・青森県陸奥湾
・岩手県久慈市沖
・福井県あわら市沖
・福岡県響灘沖
・佐賀県唐津市沖
なお、これらの区域は、利害関係者の特定及び調整や系統確保について一定程度の見通しがつく等の条件が整った場合には、今後、有望な区域として整理されることが見込まれます。
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経済産業省と国土交通省は、洋上風力発電の有望な区域として整理されていた「長崎県西海市江島沖」「新潟県村上市及び胎内市沖」「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖」について、再生可能エネルギー海域利用法(洋上新法)に基づく促進区域の指定の案について公告し、8月25日から縦覧を開始した。
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【促進区域の選定事業者】
(1)秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖
①事業者名(コンソーシアム):秋田能代・三種・男鹿オフショアウィンド
②構成員:三菱商事エナジーソリューションズ株式会社、三菱商事株式会社、株式会社シーテック
③事業計画概要
発電設備:着床式洋上風力発電
発電設備出力:47.88万kW (1.26万kW×38基、GE製)
運転開始予定時期:2028年12月
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(2)秋田県由利本荘市沖
①事業者名(コンソーシアム):秋田由利本荘オフショアウィンド
②構成員:三菱商事エナジーソリューションズ株式会社、三菱商事株式会社、株式会社ウェンティ・ジャパン、株式会社シーテック
③事業計画概要
発電設備:着床式洋上風力発電
発電設備出力:81.9万kW (1.26万kW×65基、GE製)
運転開始予定時期:2030年12月
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(3)千葉県銚子市沖
①事業者名(コンソーシアム):千葉銚子オフショアウィンド
②構成員:三菱商事エナジーソリューションズ株式会社、三菱商事株式会社、株式会社シーテック
③事業計画概要
発電設備:着床式洋上風力発電
発電設備出力:39.06万kW (1.26万kW×31基、GE製)
運転開始予定時期:2028年9月
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