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現場の異常の声を市が10ヵ月・放置!
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その後に火災が発生し・処理施設が稼働停止!
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岩手県北上市のごみ処理施設が、火災の影響で2022年5月から稼働できなくなっている。火災は、異常に気づいた作業員の指摘を約10カ月にわたって市が放置した後に発生。
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現在、敷地内には120トンを超える不燃ごみが山積みされている。ごみ処理を隣の花巻市に委託したものの、搬入量が上回り、日々増え続けている。市は民間業者に委託して10月中にも処分する方針だが、本来ならば必要なかった多額の費用がかかる見込みだ。
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市によると、粗大ごみの処理施設で火災が起きたのは、5月2日午後だった。不燃ごみを破砕処理した後、金属を取り除く磁選機の内部が高温となり、出火して、周囲に燃え広がったという。施設内には煙が充満し、ベルトコンベヤーの部品などが燃え、稼働停止に陥った。
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施設は1980年から使われている。2021年7月、委託業者の作業員が磁選機から異音がしていることに気づき、市に通報していた。しかし、その後、別の場所で不具合が生じ、市はその修理を優先したため、磁選機への対応は後回しにされた。現場の声が、生かされなかった形だ。
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市は市民生活に影響が出ないように不燃ごみの受け入れを継続。35トン分の処理費用を2千万円として、花巻市と委託契約を結んだ。
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ところが、5~7月の搬入量は約249.7トンに上り、同市などに搬出できたのは半分程度の約135.7トン。残りはすべて敷地内に山積みとなり、8月に入ってさらに増え続けた。市の担当者は「見込みが甘かった点もある」と振り返った。
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