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実験棟の排水管が破断・点検記録は57年間なし!
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積水メディカル(東京都中央区)は8月5日、東海村にある研究施設「創薬支援センター」で、放射性物質を扱う実験棟の排水管が破断し、土壌から汚染が検出されたと発表した。汚染された水が漏れ出していたとみられる。土壌から検出された物質量や周辺の空間線量などが、法令で定められた安全基準を下回っている。
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茨城県東海村村松の「積水メディカル」で実験棟の排水管が破断、放射性物質で土壌が汚染された問題で、原子力規制庁は57年にわたり排水管を点検した記録が同社に残っていないことを明らかにした。いつ破断したか特定不可能としている。同庁は8月17日、内容を原子力規制委員会に報告、今後老朽化施設の検査について議論が及ぶ可能性がある。
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実験棟は研究施設「創薬支援センター」で1965年に整備され、2020年まで使用されていた。8月4日に点検した解体業者が、放射性物質を扱う器具の洗浄台からつながる排水管の破断を確認。汚染された水がしみ出していたとみられるが、同社は「法令の基準を下回っており、環境への影響はない」としている。
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この排水管を巡っては、放射性同位元素等規制法の定める第三者検査の対象外。年2回の自主点検を定める同社の規定でも、排水管は除かれていた。同社は「床下は点検が容易でない」としており、65年以降、排水管を点検した記録はないという。今後、土壌中の放射線量などから時期を推定する方針。
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