アクセスカウンター
   2022.08.04
  西松建設:北日本支社の現場管理者の不祥事で発表!
   ..
原因は「イオンモール旭川駅前」の赤字処理!
.
原価付け替えを「イオンモール心利府」工事で!
.
不正処理9億円・所長を諭旨解雇処分に!
.
.
「週刊文春」オンラインや週刊誌に、準大手ゼネコン「西松建設」の所長が、北海道・東北地区のイオンモール建設に際して約9億円もの不正な会計処理を行い、諭旨解雇処分が下されていた記事が出た。

記事内容は
 創業149年目を迎える西松建設はダム・トンネルなど大型公共土木工事を得意とする老舗ゼネコンで、従業員数は約3000人。東証プライムにも上場しており、2022年3月期の売上高は3200億円を超える。
.

.
 不正を行っていたのは、同社の札幌、東北の両支店を管轄する北日本支社(仙台市青葉区大町)に在籍し、宮城県利府町の「イオンモール新利府」の新築工事を指揮していた50代前半のA所長だ。
.
同社幹部が語る。
「A所長は支社内のイオンモールの大型事案をいくつも手掛けており、社内でも期待のエースでした。ですが、担当する工事で巨額の損失が発生していた実態を会社に隠すため、会計を操作していたのです」
.
 端緒となったのは、2014年から担当していた「イオンモール旭川駅前」の工事。ここで採算が合わなくなり、本来、業者に支払うべき約4億5000万円もの工事代金を、下請けの協力会社9社に肩代わりさせていた。
.
「9社はいずれも北海道が拠点の建築業者。A所長は『別の工事で支払うから』と依頼し、業者も次の仕事が欲しいので、この要求を飲みました」(同前)
.
 A所長はこの9社からの“借金”を穴埋めするため、建設工事ではご法度の行為に手を染めていった。
.
「予算に余裕のある計5つの現場に、本来より高い原価を計上し、その差額を業者への支払いに充てていた。いわゆる原価の“付け替え”で、建設工事ではご法度の行為です。しかし、業者への未払い分はなかなか埋まらず、会計不正の自転車操業のような状態に陥っていました」(同前)
.
 2019年から利府町のイオンモールの工事が開始。A所長は工事代金を肩代わりしている業者らに「利府の工事で全部返すから」と伝えていたという。
.
「ここで確認されているだけで、業者に対し3億7000万円の架空発注が行われていました」(同前)
.
 不正が発覚したA所長には、7月15日付で「諭旨解雇」「退職金10%減額」という処分が下された。
.
.
西松建設はこの記事について「ホームページ」で以下のコメントを掲載した。
.

.
2022年08月04日
<本日の一部報道について>
.
 本日発刊の週刊文春において、当社の元社員による不正な会計処理に関する報道がありました。
.
 本件については、2021年11月、当社の内部通報窓口に対し、「当社の建設工事において工事原価を別の工事に付け替えるという不正な会計処理が疑われる」という通報がありました。
通報を受け、社内調査を進めたところ、当社の元社員が2014年頃より5か所の建設工事において、工事収支の悪化を隠蔽するため、約9億円の工事原価を別の工事に付け替えるという不正な会計処理および協力会社の費用負担による私的流用を行っている事実が判明しました。
 上記事実の判明を受け、当社は、工事原価の付け替えに伴い工事代金が未払いであった協力会社との清算を実施し、2022年3月期決算において適正に経理処理を行っており、当期の業績に影響はございません。
 また、他の工事についても同様の事案がないか確認した結果、不正な会計処理を行った事実は確認されませんでした。対象の元社員については、社内規定に基づき、私的流用額の全額返済も含め厳正な社内処分を行いました。
 なお、このたびの週刊文春の記事においては当社の認識と一部異なる部分もあるため、事実関係の確認をいたします。
.
 本件により、発注者の皆様、株主の皆様、お取引先の皆様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様には、多大なご迷惑ご心配をおかけし深くお詫び申し上げます。
.
 当社は、このような不正行為が発生したことを重く受け止め、二度と同様の事案が発生しないよう管理体制の強化ならびに社内教育を改めて徹底するなど再発防止に努めてまいります。
.