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その立場を勘違いする人もいる!
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立場を過信し喋る言葉・時には毒になることもある!
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スパーゼネコンも含め現場管理者の質がどんどん低下していると言われる昨今、人材不足も絡み、企業自身が能力不足の現場代理人を増やしている気配はないか、また、現場代理人として総合能力にかける人物を整理できないでいるのが質の低下を招いているようだ。記号の受注している現場が多くなり、実力不足の現場代理人がどんどん増えているのも低下の原因だろう。
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2015年以降は東日本大震災の復興や東京五輪需要が活況となり、業界各社はその波に乗った。受注高も完成工事高も増え、業界全体の利益率は右肩上がりになった。
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しかし、コロナという制御しがたいウイルスの蔓延により、建設業界も大手を含め現場封鎖に傾いた時期がある民間工事は再開発工事に伴う超高層建物、分譲タワーマンションなど話題になる現場も多いが、概して利益は出ていない。
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加えて、建築資材・機材の値上がりや等で原価構成が赤字の上に、ウクライナ戦争で鋼材や燃料費、合板材を含む木材の値上げと建設業界は冷水を浴びている状態だ。
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建設業の現場は「きつい」「汚い」「危険」のいわゆる3Kであることから、慢性的な人手不足に悩まされている企業も少なくない。このような業界でもスーパーゼネコンの現場代理人は現場の大小を超えて、高嶺の花なのである。
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このスーパーの現場代理人、一国一城の主でもあり、立場から言えば現場予算を預かる経営者でもある。
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大手ゼネコンの現場代理人は「作業管理をするメンバーの能力を把握」することが第一に求められるし、各工程における名義人の作業能力がどんな状況にあるのか把握すことも作業をスムースに進め工程に遅れがないように下請とのコミュニケーションも大事な仕事である。
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現場周辺の住人や町内会自治会とのコミュニケーションも必要である。会社によっては、現場説明会から現場終了まで外部コンサルが担当する場合もある。現場の管理者が地元苦情の担当者として対応する場合もある。
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現場内外を上手にマネジメントし、尚且つ利益を上げるのであるから、大変な仕事であることは事実だ。
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ところが、大きい作業所の現場代理人を幾つかこなしてくると、下請名義人とも親しくなり、接待を受けることもある。昔は、現場所長が主任を連れて飲みに行ったり、名義人の社長とクラブに行ったりと、働きバチの見本みたいな時もあった。
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現代の主任クラスは企業人ではなく、家庭人に重きをおき、土曜日は幼稚園とか病院とか色々な理由で休むことが多くなった。別に非難するわけではないが、名義人や下請企業は行程消化のために土曜日でも仕事をしているのだが、、、。
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現場代理人にも威厳を保ちたいのか、勘違いしている人がいる。名義人などと付き合いすぎて、真偽が定かでない情報をうのみにし、それを他人に喋ったことが、ひんしゅくを受けたり、信用を失ったりしている。
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現場代理人の威厳など、世間に出ればただの個人である。しかし、現場代理人として話した場合、勘違いでは済まない。このような人間が話す言葉の波紋は、いづれ他の現場にも波及するということだ。
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