|
..
受注会社「ナカテック」が3回連続で落札!
.
.
滋賀県日野町発注の汚水処理施設改修工事の入札を巡り、最低制限価格などに関する情報を業者に漏らしたとして町上下水道課の主任・西村和久容疑者が滋賀県警に逮捕された。
.
.
逮捕された西村容疑者(43)は2001年に技師として入庁。産業建設課や建築計画課で技術系の業務に携わった。09年に上下水道課へ配属され、18年4月からは同課の下水道担当主任として農業排水設備の維持管理を担い、2021年からグループリーダーも務めていた。一方、営業工事部課長の湯本英男(57)が逮捕された水道設備メンテナンス会社ナカテック(本社・大津市)は19年度以降、町と複数回の取引があったという。
.
.
.
西村容疑者は2月21日から体調不良で休んでいたという。津田誠司副町長は「至って真面目に業務に当たっていたと聞いている」と話し、1カ月以内に第三者委員会を立ち上げて、原因究明に努めるとした。
.
同町は3月7日夜、町役場の隣にある町林業センターで急きょ記者会見を開き、堀江和博町長が「法を順守すべき公務員があってはならないことをしてしまった。町民の皆さまに心からおわび申し上げます」と謝罪した。
.
.
滋賀県日野町発注の汚水処理施設改修工事をめぐり職員が業者に入札の情報を漏らしたとされる官製談合事件で、工事を受注した水道設備メンテナンス会社(本社・大津市)が、入札資格を得た2019年度以降、工事の入札に計4回参加し、3回連続で落札していたことがわかった。
.
.
同社は、初めて入札に参加した19年9月18日、「西桜谷地区農業集落排水処理施設」の機器更新工事を330万円(予定価格351万円)で落札し、1週間後の同25日にも別地区の農業集落排水事業の工事を620万円(同729万円)で落札した。20年9月18日には、事件の舞台となった東桜谷地区での同様の工事を809万円(同956万円)で落札した。
.
.
同社は21年11月19日にも入札に参加したが、最低制限価格を下回り失格となった。
.
県警は9日、官製談合防止法違反などの疑いで、日野町上下水道課主任の西村和久(43)を、公契約関係競売入札妨害の疑いで、ナカテック営業工事部課長の湯本英男(57)をそれぞれ送検した。
.
町や同社によると、計4回の入札は、いずれも両容疑者が担当者として関わっていたという。
.
|