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道の駅再編工事・機械設備で価格漏洩か!
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各種落札は96%~99%と連続している!
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北海道南富良野町が発注した道の駅再編工事の一般競争入札を巡り、入札情報を業者側に漏らしたとして、道警捜査2課は2月14日、池部彰町長(72)を官製談合防止法違反容疑で逮捕した。落札した業者関係者のほか、業者との仲介役も逮捕しており、道警は非公表の情報が漏えいした経緯を追及する。
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捜査関係者によると、池部容疑者は、同町幾寅の「道の駅南ふらの」の再編工事に関し、2021年6月18日に実施された機械設備工事の一般競争入札で予定価格などを業者側に漏らして談合し、入札を妨害した疑いが持たれている。「有我・飯塚特定建設工事共同企業体(JV)」が1億2290万円で落札し、予定価格1億2551万円に対する落札率は98%だった。
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関係者によると、入札直前の同年6月、池部容疑者がこの入札に関与する「官製談合」と指摘する匿名の投書が複数箇所に寄せられ、落札予定業者の名前も記されていたという。入札直後の町議会で、この問題を追及された池部容疑者は「関与したということはございません」と否定していた。
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池部容疑者は町財税課長や富良野消防署南富良野支署長などを経て00年に初当選して現在6期目。
池部容疑者は2000年、南富良野消防支署長を辞め、町長選に出馬。8選を目指す現職の多選を批判し、世代交代を訴え初当選した。だが、現在6期目の池部容疑者について、町関係者は「長期政権の中、町長を忖度(そんたく)する町幹部が増えた」と語る。入札に参加した地元業者は「町長の天の声に逆らえば干される。町長と業者の窓口を、秋山容疑者が担っていると聞いた」と明かす。
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池部容疑者のワンマンぶりが目立つ中、近隣から売り込みを図ったのが、同管内上富良野町の有我容疑者だった。近年は地中熱を活用した冷暖房システムなどに注力。道の駅を拠点に、再生可能エネルギーの活用を目指す南富良野町の方針とも一致した。町の一大事業に参入するため、有我容疑者は入札前に「秋山容疑者に依頼した」(捜査関係者)とみられる。
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「有我(工業所)が落とすようにしろ」。捜査関係者によると、池部容疑者は入札前の2021年5月ごろ、地元の建設業界にパイプのある会社役員秋山隆容疑者(70)に耳打ちした。池部容疑者は工事価格など非公表情報を事前に把握し、有我工業所を経営する有我充人容疑者(54)に伝えるよう指示。道警は、落札金額1億2千万円超となる大型事業の受注者は入札前に決められていたとみて、トップの逮捕に踏み切った。
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入札を巡っては、談合を指摘する情報が町議会議員に匿名で寄せられていた。
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議会で追及を受けた町長は。
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(池部彰町長)「私はこれらについて天地天命誓ってこれに関与したということはございません」
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入札では情報を受けた上富良野町の業者を含む共同企業体が落札していて、業者側の有我充人容疑者ら2人も入札妨害の疑いで逮捕され、警察は金品の授受があったかなどについて調べを進めている。
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