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   .2023.01.06.
  2025年万博会場整備:入札不成立相次ぐ中・再公告!
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「テーマ館」の入札日・未だ決まらず!
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建設費上振れと工期遅れは大丈夫か!
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 2025年大阪・関西万博の会場整備事業が、遅れ気配を示している。運営主体の日本国際博覧会協会が発注する施設の建設工事で、入札の不成立が続出しており、中でもパビリオンの目玉となる「テーマ館」の入札も1月4日時点で再入札の日程すら決まっていない。
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 建設業界は資材価格のさらなる高騰を嫌気して応札に慎重な姿勢を崩しておらず、会場全体の建設費上振れや工期の遅れも懸念される状況になってきた。
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 「経費を抑えながら、質の良いものを作っていきたい。長期間でみれば、物価高騰もどこかで頭打ちになる」と1月4日の仕事始めで、松井一郎大阪市長は記者団に語り、発注者と事業者との「歩み寄り」が今後重要になるとの見方を示した。
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 市長が言うように「歩み寄り」が欠かせないだろうが万博側も安易に妥協できないのがテーマ館の入札だった。
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 テーマ館とは、生物学者の福岡伸一氏や映画監督の河瀬直美氏ら各界で活躍する8人のプロデュースで、それぞれ建設される8つのパビリオンのこと。いずれも独創的なデザインが目を引く万博の目玉施設で、2022年10~12月に6件の入札が実施されたが、予定価格超過や参加者ゼロといった理由ですべて不成立に終わった。
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 2022年9月以降に行われたテーマ館以外の3件の入札も、いずれも不調に。このうち約2000席の劇場型ホールを備える「大催事場」は予定価格を当初費から約24億円積みし約71億円に、海外VIP用の「迎賓館」も同じく約7億円増の約34億円で再公告し、2023年の1、2月に改めて入札を行う。
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 発注済の「小催事場」は2度目の入札で、鴻池組(大阪市)などのJVが当初の予定価格より約11億円高い38億円で落札している。
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 世界的な原材料不足や原油高、円安など複数の要因が絡むなか、、建設資材価格の指標を平成27年度の全国平均で100pポイントとした場合、令和4年12月は148.1pまで上昇した。
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 大手ゼネコン関係者は、「企業としては利益度外視での受注はありえない」と言い切る。
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 関西経済連合会の松本正義会長は「シャビー(みすぼらしい)な万博にしてはいけない」とするが、十倉会長は「今は1850億円に収まるよう努力してみるというのが答え」と歯切れが悪い。府市側は「枠内で収める」(吉村洋文知事)と、公費負担の増額は何としても避けたい考えだ。
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 万博協会は多くのテーマ館の完成時期を、万博開幕半年前の6年9月末ごろに設定。再入札や着工が遅れれば、工期の最終盤に人繰りがつかなくなる恐れもある。
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 入札が遅れればそれだけ工期が短くなるため、企業との交渉で不利に立たされ、「さらなる予算の上振れを招きかねない」との懸念もある。入札も、2月末から3月上旬がリミットとみられるが「テーマ館」の入札は大丈夫だろうか。
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2022年12月16日付
建設工事・建設コンサルタント関係に関する公告!
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2025年日本国際博覧会施設整備事業
【建設工事】
<大催事場>
・案件概要
大催事場 延べ面積 約8,400㎡
実施設計・建設工事・舞台設備工事・工事監理・
撤去工事 各一式
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入札方法
一般競争入札(総合評価方式)
設計・施工一括発注方式
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入札書・技術審査資料 提出期限
2023年1月27日(金)
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開札日
2023年2月2日(木)
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予定価格
7,116,161,900円
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最低制限価格
5,775,178,900円
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<迎賓館>
・迎賓館 延べ面積約4,500㎡
実施設計・建設工事・工事監理・撤去工事 各一式
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入札方法
一般競争入札(総合評価方式)
設計・施工一括発注方式
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入札書・技術審査資料 提出期限
2023年2月7日(火)
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開札日
2023年2月14日(火)
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予定価格
3,401,374,000円
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最低制限価格
2,759,970,000円
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エネルギー施設運用等委託(業務委託)
【熱供給施設運用等委託業務】
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案件概要
冷水プラント(帯水層・海水熱利用含む)
設置、運用・維持、撤去
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入札方法
一般競争入札(総合評価方式)
BOO(Build・Own・Operate)方式
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入札書・技術審査資料 提出期限
2023年1月24日(火)
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開札日
2023年1月31日(火)
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予定価格
8,107,130,000円
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最低制限価格
6,879,040,000円
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