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志磨村元市議が「価格教わった」との供述を翻す!
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香南市
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高知県香南市発注工事の入札情報を事前に漏らしたとして、9月に逮捕、起訴された市住宅管財課の男性課長(58)について、高知地検が起訴後の勾留の取り消しを裁判所に求め、課長が釈放されていた。有力な証拠となった市議(当時)の供述に疑義が生じたためという。捜査関係者が明らかにした。検察側が起訴後の勾留の取り消しを求めるのは異例。地検は元市議の供述の信用性や事件の構図について慎重に調べる。
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課長は2020年12月に行われた市営住宅解体工事の入札前、市議だった志磨村公夫被告(61)に最低制限価格に近い金額を教え、建設会社元社長の北代達也被告(53)に落札させたとして、2021年9月1日、官製談合防止法違反、公契約関係競売入札妨害の両容疑で県警に逮捕された。
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高知県警察
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捜査関係者によると、志磨村被告は調べに「課長から価格を教わった」などと供述。課長は一貫して容疑を否認していた。課長の弁護人が高知地裁に勾留取り消しを求める準抗告を行い、地裁が認めて課長は同4日に釈放された。しかし、地検は同11日、再び同じ容疑で課長を逮捕し、同22日に起訴した。
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ところが、志磨村被告が最近になって捜査当局に対し、課長から教えてもらったとの供述を翻した。課長は起訴後も勾留されていたが、志磨村被告の供述が変遷したため、地検はこれ以上の勾留は不適切だと判断。勾留の取り消しを裁判所に請求し認められた。課長は9月12日に釈放された。
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事件では、志磨村、北代両被告も公契約関係競売入札妨害容疑や、あっせん収賄、贈賄の各容疑で逮捕、起訴されている。
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