|
..
競艇や競馬などのギャンブルに4億円以上使った!
.
.
三井住友トラスト・ホールディングスは11月2日、子会社である三井住友信託銀行の元行員(30代男性)が詐欺罪の容疑で同日逮捕されたと発表した。
.
架空のキャンペーンを持ち掛け、顧客から現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は、詐欺容疑で三井住友信託銀行(東京都千代田区)の元行員松本裕一容疑者(36)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
.
.
金融商品の販売を巡って虚偽の説明をして勧誘し、顧客から数千万円をだまし取っていた。松本容疑者は2016年以降、顧客数十人に虚偽の勧誘を続けたとみられ、被害額は7億円超に上るもようだ。
.
金融商品の営業現場での顧客とのやりとりは、扱う金額が大きい半面、外部からのチェックが働きにくい。
.
逮捕容疑は、同行新百合ケ丘支店(川崎市)の財務相談課長だった2020年7月中旬、市内の70代女性に、金利が優遇されるとの架空のキャンペーンを持ち掛けて定期口座に資金を預けるよう勧誘し、現金3500万円をだまし取った疑い。
.
同課によると、松本容疑者は高額預金者の顧客を狙って接近し、ギフト券を渡すなどして信用させていた。被害額が約1億7000万円の人もいたという。
.
4億円以上を競艇や競馬などのギャンブルに使ったとみられ、2020年12月、上司に「顧客の金を使い込みどうしようもなくなった」と報告して発覚。同行は松本容疑者を懲戒解雇し、警視庁に告訴していた。
.
事件発覚を受け、持ち株会社三井住友トラスト・ホールディングスを含む全役員70人の今年6月分の賞与を10~20%減額している。
.
三井住友信託銀行は11月2日、元行員が逮捕されたことを受け、事件発覚当時に社長だった橋本勝会長や当時の担当役員ら6人に対し役員報酬減額の処分を行うと発表した。
.
9月からの3か月、報酬を20~5%減額する。大山一也社長ら2人は、役員報酬10%を3か月自主返納する。
.
同行の鈴木康之常務は2日にオンラインで記者会見し、「高い倫理観を求められる金融機関でこのような事態を招き、深く反省し、おわびする」と陳謝した。
.
. |