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   2021.09.14.
  石破氏・総裁選の立候補を見送り: 河野氏を支援!
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勝つためか、勝ったつもりかニンジンをぶら下げた!
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ポストは幹事長か、副総理か!
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 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)について、石破茂元幹事長は立候補を見送ることが確定したようだ。散々答えを先送りし、答えを出さずに来た甲斐があった。石破派は完全弱体化し、16人いるという派内も、実質は10人切れているだろう。慎重と言えば聞こえは良いが、スパッとしたところがないグズグズしたところが特徴の石破茂。今回は、初めから立候補は無理と党内で言われていたが、何処と組むのか次第では波乱を起こすのだが、最終行きついたのは自分を高く売るということ。魔の三回生と似たところがある。河野から声が掛からなかったら、どうするつもりだったのだろう。
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 石破氏は総裁選で立候補を表明している河野太郎行政改革相を支援する考えのようだ。河野の空約束かもしれないが、ポストは幹事長か、副総裁というところではないだろうか。総裁選の応援団としては、まさに見せ所だろう。この応援団のおかげで、ふらついている魔の三回生は、自主投票でなく「河野太郎を総理に」というスローガンを掲げることができる。SNSで発信すれば、総裁選で選出後に「私はこのように応援した」と売り込め、総選挙では河野も石破も総裁選応援議員を中心に遊説日程を組むだろう。今のところは、獲らぬ狸の皮算用だが、、、。
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 石破氏は当初、今回の総裁選は見送る考えだったが、菅義偉首相の立候補断念を受け、立候補を模索していたが、20名の推薦にはたやすく集まる人望は党内には無い。石破派内では、今回は立候補を見送り、河野氏を支援する案が検討されていた。石破は13日に河野氏と自身の事務所で会談。河野から「もし私が総理、総裁になったら力をお貸しください」と協力を求められ、河野を支援するため今回の出馬を断念した。逆に言えば、マスコミやネットが、反河野キャンペーンを張り始め、強気の河野も不安を感じ始めたからであろう。
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 17日の総裁選告示後は、候補者の合同討論で、司会者側から「痛い質問」をされしどろもどろとなることは十分想定される。特に、経済問題で政策論を戦わせたら、河野はペチャンコだ。マイナスの経済問題は石破がSNSで応援しカバーするだろう。河野にとって、総裁選で何が何でも過半数を取らなくてはならない。上位2人の決選投票では勝ち目がないから、、、だ。魔の三回生にとっても同じこと、河野が勝たなくては、自分たちの明日がないのだから。
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 魔の三回生と言われる議員は、安倍人気におぶさり当選した議員たち。初めて危険水域で支援も強固な地盤もなく、自己努力で選挙戦に向かわなくてはならなくなり、当選するための顔選びで右往左往している。
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 派閥統制はけしからんと騒いでいるが、無名の新人が当選し「いの一番」選んだのは人のしがらみで当選し、講演会づくりなど世話になった派閥に参加、無所属で当選しても行きどころがなく大派閥に参加した議員。それらが、福田達夫議員らの呼び掛けた「東風一新の会」に急ぎ参加したのは危機意識のせいだ。派閥に縛られず自由投票と言うスローガンは、総裁を通じ「新派閥を作る目論見の一団」に恐る恐る近づき始めた。いまは、当選のためならわらをもつかむ心境なのだから。
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 選挙のたびに派閥から選挙資金を受け取り、派閥系の大臣からも支援を受けてきた。安倍政権時代は確個たる地盤づくりに精も出さず、菅政権発足時にも派閥の意向も加わり、2020年の総裁選のときは、こぞって菅義偉に1票投票したはずだ。
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 菅総理は器でなかったと慌てているが、もともと総理総裁の器でない。今になって自分の選挙区で野党候補が当選しそうだとしても、誰が総理になろうが落選推測議員が当選できるわけがない。河野人気、石破人気に縋っても落選数は30人以上であり40人に迫るだろう推定される。
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 石破が石橋を叩いてヒビが入り歩けない状況だったのが、河野が上手いこと言って取り込んだことは、立候補挨拶の中で「具体的な政策は何一つ言っていない」ところにウイークポイントがある。コロナ担当大臣と言ったって、ワクチン配布大臣であって「自らメーカーへ足を運んで交渉した訳ではない」のに、手柄話は自分の成果だと語る始末。
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 石破にしても、河野にしてもバックボーンを持たない雲のような存在故、総裁選で当選した後からが大変だ。河野が石破にむかって挙党態勢・協力を言い出した。河野は「派閥まとめる必要ない」と高言した。大臣や政務官は一本釣りすれば良いと思っていたのだろう。総裁に選出されるのではないかと実感し始めたこれから、全てにブレが生じ始めるだろう。
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 河野は今でも「野党中心の、原発ゼロの会の共同代表である。電気は太陽光発電があると言ってきたが、総裁立候補会見のとき「足りない部分は既存の原発を延長」と言い出した。現実と寝言の違いが出始めたこれから、新聞、週刊誌、TVなどで叩かれ始めるだろう。
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 いつものように、質問には「的確に答えない」という菅総理と同じ手法を取るのだろう。もし河野が総裁に選出された1年先、政権はどうなっているのだろう。雲のような存在は、時とともに千切れ消えてゆくし、浮き草ならどこへ流れていったのか見えなくなる。
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 自民党も危ない道を歩んでいる。
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