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   2021.09.01.
  幹事長交代:二階氏の筋書で・菅氏の指導力ではない!
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次の幹事長を誰にするか間違えると・元の木阿弥!
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二階が言い出した交代論・何時考えたのか!
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 菅総理大臣が8月30日、自民党の二階幹事長と会談した際、党の役員人事をめぐって意見を交わし、二階幹事長は自らの交代を受け入れる意向を示していた。
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 自民党幹部によると、菅総理と二階幹事長が会談した際、来る衆議院選挙の前の人事について意見を交換した際、二階幹事長は自らの交代を受け入れる考えを伝えたという。
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 幹事長と菅総理大臣とのやり取りがテレビ東京の取材で放映されている。
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 関係者によると、会談で二階幹事長は、菅総理に対し「衆院選前に党役員などの人事を思い切って行うべきだ。その際、自分には遠慮せず人事をやってほしい」と、自らの幹事長交代を容認する考えを伝え、これに対し菅総理は、「よろしいですか。ありがとうございます。」と謝意を伝え、幹事長交代を検討する意向を示したという。部下が上司に対し営業成績の付け替えに対する謝礼のように聞こえる。
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 その後、森山氏は安倍前首相の事務所を訪ねた。理由は何かの憶測を呼んでいる。衆議院選の扱いだろう。臨時国会を開催すれば冒頭解散が考えられるが、首相の専権となる解散が無くなり、党幹部の刷新報告をしたのだろうと言うのが一般的見方だ。
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 31日朝、加藤官房長官、森山国対委員長、林幹事長代理が会談し、衆院選の投開票を10月17日とする案も含めて検討することを確認した。ただ、衆議院を解散しない、任期満了にともなう選挙とするか、総理大臣の解散権の行使による選挙とするかは意見が分かれたという。人事について、菅総理の勝手放題とは行かないのが過去の例でもあり、二階氏と人事の協議をいつ、何処でするのかが関心の一つである。
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 菅義偉首相は31日、二階俊博幹事長の交代を含む自民党役員人事を9月上旬に行う方針を固めた。9月17日告示の自民党総裁選や、衆院選を前に党運営の顔ぶれを代えることで、刷新感を打ち出したい考えだ。
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 森山氏は31日午後に立憲民主党の安住淳国対委員長と会談し、野党4党が要求する憲法53条に基づく臨時国会の召集に応じられないと伝達した。
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 菅総理が秋に行われる衆議院議員選挙を前に二階幹事長ら党執行部の刷新を考えていることは、自民党内では「歓迎」と「動揺」の声が上がっているが、幹事長人事次第は当選4回生を含め、当落の線上にある議員は心配事が重なる一方だ。
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 菅総理としては、政府のコロナ対策や自民党の「政治とカネ」の問題などで世論の批判を浴びていることから、二階幹事長ら党執行部の刷新を図ることで総選挙に向け、支持の回復を図りたい狙いではあるが、ある中堅議員は「菅総理が代わらないことには支持率は回復しない」と突き放す他、ある二階派の議員は「二階さんが幹事長だから派閥に入っている人もいる」と動揺の声も上がっている。
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 総裁選の最大のライバルになると見られる岸田前政調会長が「党役員の任期は1期1年、3期まで」とする党改革を掲げていることから、党幹部の刷新は「争点潰し」を狙ったものとも言え、「総裁選」や「総選挙」での勝利を目指す菅総理が、いつの時点で幹事長交代の考えを巡らせていたのだろうか。二階幹事長あっての菅総理であることは変わりないのに、その柱を取り除いてしまっては再選の目は無くなるのだが、、、。総裁選の前に幹事長交代という大博打を打ったが、菅再選の気運は何処にも出てきていない。
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 菅首相は、まだ自身の出馬について態度を明確にしていない。もちろん、コロナ対策が最優先であることは言うまでもないだろう。変な憶測が流れている。告示日直前で、出馬しないのではないかと。
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 岸田陣営は、9月7日衆院解散と言う怪情報が流れそれを確認中に、総裁選前の臨時国会召集見送り場が流れ、そして二階幹事長交代と言う事態に振り回され右往左往しているという。各派閥動きが止まったまま様子眺めの状態だが、派閥内の議員が菅・岸田の一騎打ちならどちらが有利か、少なくとも菅総理よりはましだという雰囲気が流れ始めた。自己中心型の菅総理、二階が居なくても総裁選も総選挙も勝てると思い始めているのではないか。
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 菅首相が言い出した幹事長交代ではない。二階氏が言い出した政権浮揚の奇策である。菅首相が総裁選で勝てば、状況は変わる。対岸田戦法で大向こうを唸らせる妙手はないはずだが、国民が次の総理には石破氏という調査結果を取るなら「幹事長は石破」という手もある。その奇策を取るなら、8月31日22時ころより流れている、党人事発表後の9月中旬に臨時国会を召集し、解散に打って出る?かもしれないが、危ない賭けには違いない。
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 総裁選への出馬で、若手の積極登用など、党の改革案を打ち出した岸田前政調会長は、31日朝も支持拡大に向けて、関係者と相次いで面会しているが、二階氏が交代すれば、総裁選最大の争点がつぶされることから、警戒を強めている。
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 この二階外しは、3回生までの議員には歓迎だろうが、時々刻々と状況は変わっている。直前に威圧で出馬を潰された下村氏は惨めなはずだ。無抵抗で撃沈したのだから。ネットでもこの潰し方に悪評芬々なのだ。その延長上で二階氏の恩義を忘れ後退させたのかと、攻められている。この先一週間、何が起きるか分からない。二階幹事長交代劇で好印象を醸しても菅総理得意の「威圧」報道は国民には悪印象となり、選挙には好結果を生まない。
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