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米新型空母の耐久試験で性能を確認!
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爆薬18トン・マグニチュード3.9!
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米海軍は6月18日、新型空母「ジェラルド・R・フォード(USS Gerald R. Ford)」の耐衝撃性能試験を開始し、至近距離で大量の爆薬を爆発させた。米メディアによると、爆薬約18トンが使用された。
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米地質調査所(USGS)は、フロリダ州沖の大西洋で起きたこの爆発で、マグニチュード(M)3.9の地震が観測されたとしている。
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アメリカ海軍はダメージに関する情報を開示していないが、試験は「成功した」との声明を発表。爆発試験が実施されたフロリダ州の沖合約160kmでは、マグニチュード3.9の地震が観測された。
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海軍は、「新型艦に対し、本物の爆薬を使った耐衝撃性能試験を実施し、わが軍の艦が戦闘中に遭遇する可能性のある過酷な状況下で、任務で必要とされる厳しい要件を満たし続けることができるかを確認している」と述べた。
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ジェラルド・R・フォードは試験終了後、メンテナンスと修理を受ける。
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空母付近の水中に爆発物を設置した後、リヒター規模3.8の爆発を発生させた。米海軍が公開した映像では、爆発後に大きな水柱が発生したが、10万トン級の「ジェラルド・フォード」はびくともしなかった。
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試験は、「環境への影響を軽減するための基準を満たしつつ、実験海域の海洋生物の回遊パターンに配慮しながら厳密なスケジュールで」行われるという。
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こうした検査は、機雷、魚雷、対艦ミサイルの打撃を受けたり、隣の艦船が攻撃を受けたりした場合、船内のコンピューターと原子炉、各種センサーの耐久度を検証するのが目的だ。キム・ジンヒョン元合同参謀本部戦略部長(予備役海軍少将)は「現代戦闘艦は敏感なセンサーと複雑なコンピューターがあり、内部のケーブルだけで数千kmにのぼる」とし「これらシステムが敵の攻撃に対してまともに作動するかどうかを調べる検査」と説明した。
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米海軍の前回の原子力空母衝撃検査は1987年に行われ、「セオドア・ルーズベルト」(CVN71)だった。34年ぶりのことだという。今回の検査で得たデータは今後の原子力空母の設計・建造に活用される。今後も2021年夏までに複数回にわたって衝撃を付加するテストが実施される予定だ
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アメリカ海軍は同様の試験を数十年前から行ってきており、最近では2016(平成28)年にインディペンデンス級沿海域戦闘艦の3番艦「ジャクソン」とフリーダム級沿海域戦闘艦の3番艦「ミルウォーキー」に対して実施している。
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排水量2万トンを超える大型艦では、2008(平成20)年にサンアントニオ級ドック型輸送揚陸艦の3番艦「メサ・ヴェルデ」に対して行っている。
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「ジェラルド・フォード」は米海軍史上11番目の原子力空母で、現存の空母のうち最も大きい。最新型原子炉2基を搭載し、20年間にわたり動力を無制限に供給できる。電磁式カタパルト(EMAKS)と強制着陸装置(AAG)があり、従来の空母より航空機運用能力が優れている。
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2017年の就役後、戦力化段階で各種問題点が見つかり、実戦配備は2024年に延期された。
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