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亜鉛粉末100度下回る!
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火災発生から20日かかり鎮火!
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いわき市常磐岩ケ岡町沢目の堺化学工業湯本工場で起きた爆発事故で、市災害対策本部は5月30日、工場内にある山状の亜鉛粉末の温度が95度になり、鎮火の目安となる100度を下回ったと発表した。市消防本部は31日午前10時45分ごろ鎮火した。いわき市消防本部が発表した。工場で製造していた亜鉛粉末は水による消火作業ができないため温度低下に時間がかかり、鎮火まで20日間を要した。
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市災害対策本部によると、亜鉛は水や酸素に触れると発火する性質があるため、損傷した建屋に雨対策のシートを設置したり、外気に触れないよう砂で覆ったりして自然冷却してきた。亜鉛粉末の温度は29日から14度下がり、低下傾向が続いている。
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市消防本部や警察などは安全を確保した上で亜鉛粉末を崩し、砂で覆いながら燃焼反応の状況を確認した。
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5月11日午前7時45分ごろ、いわき市常磐岩ヶ岡町にある「堺化学工業 湯本工場」で「爆発音がして煙が見える」と、近くの住民から消防に通報があった。この爆発で協力企業の社員4人が病院に運ばれ、このうち63歳の男性1人が全身にやけどを負って重傷。
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爆発した工場は、建物の外壁や屋根に大きな穴があいて、周りに爆発で吹き飛んだとみられる部材が散乱している。
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湯本工場では、亜鉛の塊を熱して蒸発させたうえで冷やし、防さび塗料などに使われる亜鉛の粉末を製造していて、従業員が亜鉛の粉末を飛ばしてふるいにかけるためのファンのスイッチを入れたところ、異音がして間もなく爆発したという。
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現場は、JR常磐線の湯本駅から南におよそ3㎞の、工場が建ち並ぶ地域で、いわき市は、有毒ガスなどが発生するおそれもあるとして、一時、近隣の住民に屋内に避難するよう呼びかけたが、測定の結果、有毒ガスは検出されなかったという。
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昼ごろには火の勢いはおさまりましたが、発生から10時間余りたった今も消し止められていません。消防は、11日午後6時半に消火活動を打ち切り、12日午前6時から活動を再開することにしている。
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