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世界の通貨は人民元でなく・デジタル通貨に!
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ビットコイン規制・富裕層の人民元を資産分散!
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バイデン政権は中国のデジタル人民元計画を巡る精査を強化する。当局者の間ではデジタル人民元計画がドルを世界で支配的な準備通貨の座から引きずり降ろす長期的取り組みのスタートになり得ると懸念する向きもある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
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中国のデジタル通貨計画が勢いを増していることから、米国では財務省と国務省、国防総省、国家安全保障会議(NSC)の当局者が潜在的影響を理解する取り組みを一段と強めているという。
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2019年夏頃から、現実味を帯びてその発行がメディアで話題になっている法定デジタル通貨、それが、「デジタル人民元」。
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デジタル人民元の話題がメディアで浮上してきたのは、Facebookが発表した「リブラ構想」に対する欧米諸国からの批判が高まったタイミングとほぼ一致しており、中国当局が、リブラを意識して何かしらの判断をしたのではないかと思われている節がある。
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中国が将来アメリカを抜いて世界第1位の経済大国になることに対して、トランプ大統領になってからアメリカがかなり警戒していることが表面化しており、その結果が米中貿易戦争であり、デジタル人民元の発行は、大局的にはアメリカをけん制する狙いが一番大きいと考えられる。
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中国は、経済は資本主義を導入しながら、政治的には共産党による一党独裁を続けている共産主義の国。民主国家でない国が世界一の経済大国になることの潜在的な脅威は、世界中の国々が感じているのが事実。
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中国のデジタル人民元発行の可能性については、今に始まったことではなく、Financial Timesでは、中国がキャッシュレス決済で他国に先んじて導入しようと、2014年からDC/EPというプロジェクト名でデジタル人民元について水面下で研究を続けてきたと報じている。
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経済は資本主義を導入しながら、政治は一党独裁の共産主義であることと、国際決済は相変わらずドルであり、中国元が世界中で米ドルを抜き決済通貨となるには程遠く、中国国民は民間の各社のネット決済で独自のカードを使用し始めた。中国の中で、アマゾンのようなネット買い物が広く行き渡るが、中国内では元、輸入決済ではドルか相手国通貨となると、国民は自由経済と共産政治の矛盾に我慢しなくなる。習近平政権は香港のように、中国内で抑えきれなくなっていると分析している。
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従来のように、高経済成長で国民を満足させるという手法は通じなくなって来ていることは明白だ。人民元はまだ国際通貨としては弱いので、海外からの独立派等への支援は元以外の通貨で入って来ていると思われ、それらのお金を中国国内ではデジタル人民元でしか使えないようにすることで、中国国内の資金の流れを把握すると共に、海外からの支援がどこから入っているかを把握するにも好都合というわけだ。
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一定額以上の高額な資金の動きは、ブロックチェーン技術を使って取引記録を管理できることで、経済活動以外にも政治活動で使われている金の流れが、一目瞭然になる。独立運動やテロには、資金が必ず必要で、これまで以上に監視社会を強化するのであれば、資金の流れを把握するのが一番だというわけだ。
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2020年10月13日、深せん市羅湖区のスーパー、ウォルマート。市内の60歳代夫婦は洗剤などを購入するため、慣れた手つきでスマートフォンでQRコードをセルフレジにかざした。支払ったのは、12日から実験が始まったデジタル人民元だ。実験ではデジタル人民元を1人200元(約3100円)ずつ抽選で配った。総額1000万元分で、同区のスーパーや飲食店など3389店で使える。使い方は、中国で普及するスマホ決済の「支付宝(アリペイ)」などと基本的に同じだ。
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中国への懸念の背景には、世界に先駆けて実用化を進めるデジタル人民元への警戒感がある。
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デジタル人民元が中国国内での利用にとどまらず、貿易決済などを通じて世界的に普及すれば相対的に基軸通貨ドルの地位が低下する。米国が敵対国にドル取引を禁じるといった金融制裁の効力も弱まりかねない。もしデジタル人民元が技術面で国際標準を握れば、各国が実際にデジタル通貨を発行する場合の足かせになる恐れもある。
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先進国もデジタル通貨発行を見据えた取り組みを急ぐが、一足飛びに実証実験に踏み切った中国との差は開く。日米欧の主要7中銀と国際決済銀行(BIS)は9日公表した報告書で、発行時の基本原則を示した。物価や金融システムの安定を損なわないことや、現金など他の通貨と共存することなどを掲げた。
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日銀は実証実験を3段階に分けている。来春にも発行・流通などの基本機能を閉じたシステム内で検証する第1段階を始めるが、中国のように消費者や企業も参加するのは最終の第3段階だ。原則を確認したうえで実証実験に進み、利用者保護などの影響を慎重に見極めようとする日銀などと中国との差は大きい。
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G7は13日の共同声明で、国際通貨システムの信認は透明性や法の支配が支えていると強調し、中国をけん制した。だが、中国が参加しないG7の声明の影響力は見通せない。日米欧中がそろう20カ国・地域(G20)の場などを通じて、デジタル通貨の枠組みの共有を促せるかが焦点になる。
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「『中国さん、あんた透明性は大丈夫?』という話だ」。麻生太郎財務相は2020年10月13日の主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で明言した。黒田東彦日銀総裁も「G7以外の国も(デジタル通貨を)発行するなら透明性などを備えた形で発行する必要がある」と述べた。
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デジタル人民元は利用する個人や企業の取引データが中国当局に筒抜けになる可能性があり、データの管理や利用がどうなるのか見えない面がある。こうした懸念を踏まえ、運用実態を透明にするよう訴えた形だ。
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中国インターネット通販最大手のアリババ集団に対する習近平指導部の圧力が強まる中で、中国が実用化を目指す「デジタル人民元」が同社締め付けの新たな“カード”になるとの見方が浮上している。アリババの傘下企業は電子決済サービスで高いシェアを誇ってきたが、国家の信用を背景とするデジタル通貨の普及で牙城が切り崩される可能性があるためだ。アリババを始めとするネット企業を中国経済の新たな柱と位置付けてきた中国だが、共産党統治を揺るがしかねないリスクとして統制を強化しようとしている。
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中国政府は5月22日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの「マイニング(採掘)」や取引を取り締まる方針を公表した。具体策は不明だが、規制強化の姿勢を鮮明にしたことで、暗号資産相場の重しになる可能性がある。
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中国人民銀行(中央銀行)や銀行保険監督管理委員会など関連当局で構成される政府の金融安定発展委員会は声明で、「ビットコインのマイニングや取引を取り締まり、リスクが社会に拡散するのを阻止する」と明言した。
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デジタル人民元に関する中国人民銀行(中央銀行)法改正草案には、個人や企業による仮想通貨の導入・発行を禁じる条項が盛り込まれている。中国の内モンゴル自治区は最近、電力を大量消費する仮想通貨マイニング(採掘)を禁止した。
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中国政府が仮想通貨の規制をしたあともマイニング事業については行われていました。中国は電気代が安いことから四川省を中心に工場でのマイニングが盛んに行われていた。
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中国人民銀行(PBOC)は規制するガイドラインや法的定義や価値がないといった旨の声明を発表しつつも、 中国政府はこれまで2年以上にわたってありとあらゆる金融市場のリスク一掃を唱え続けていた。
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2020年10月の共産党大会で、指導部はリスク管理を最優先課題の一つとして挙げたほど、金融商品のリスクへの懸念は非常に強いものがあります。過熱する仮想通貨への投資熱に懸念を持っていたところ、ついに国として取引禁止を打ち出したのです。
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ビットコインをはじめとする仮想通貨は、一部の富裕層にとって資産を分散させる上で非常に便利なものと捉えられ、大量の人民元が仮想通貨に換えられました。中国当局はこの状況が続くことで、人民元が流出し価格が下落することで国内経済に悪い影響を与えるのではないかと懸念したことも理由の一つ。
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中国でも人民元と仮想通過の取引の禁止という規制を行うことで、自国の経済や主導権を保護している。
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