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   2021.05.04.
  台湾TSMC:水不足で・半導体生産に影響!
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産業の米・半導体生産は台湾TSMCが握っている!
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 世界中のメーカーが深刻な「半導体不足」に陥っている。3月、車載用の半導体「マイコン」を作るルネサスエレクトロニクスの主力工場が火災を起こし供給停止となった。自動車業界のトヨタやホンダ、米ゼネラル・モーターズ、日産など大手自動車メーカーが軒並み減産態勢に追い込まれている。
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 2020年年9月、トランプ前政権下で中国通信大手・ファーウェイに対する半導体の輸出規制が始まり、中国向けの半導体の供給が停止された。半導体の調達を恐れた中国各社は、規制開始の直前に駆け込みで世界中の半導体を買い漁った事が原因で、現在の世界的な半導体不足につながっている。
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 半導体は「産業の米」と言われ経済戦争の戦略物資であり、スマートフォンや家電、車、建設機械、放送機器、軍事関連などあらゆる機器に組み込まれている。半導体が無ければ、スマホで通信もできず、テレビもエアコンもコンピューターも使えなくなり、我々の生活が100年前に戻ってしまう。明治末期・大正・昭和初期の軍備と現代の軍備を備えた戦いを想像してみたなら、歴然と分かるだろう。現代の空母や駆逐艦、戦闘機、爆撃機、ミサイルも“半導体の塊”と言え、安全保障上も含め重要な戦略物資なのだ。
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 半導体生産で世界シェア6割を握るのが、TSMC(台湾積体電路製造)は、「5ナノメートル」の超微細な半導体生産技術持つ。最先端の半導体工場を作るには最低で1000億~2000億円、工期は2年ほどかかるため、簡単に手が出ない。現在、台湾メーカーを追従するのは韓国メーカーだけだが、中国は国家事業として半導体産業を投資育成しようとしているが、一朝一夕には出来ない。当面は、、台湾の半導体をどう囲い込むかが国家戦略の要となっている。日米首脳会談で「台湾海峡の平和と安定」が謳われたのは、中国を牽制したい米国の意向が働いたからだ。いま、米中を中心とした二大陣営が半導体争奪戦を繰り広げている。
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 台湾メーカーを囲い込む中で、気候変動の影響でアクシデントが起きようとしているのだ。台湾で起きている半世紀ぶりの記録的干ばつだ。一部自治体では週2日間の断水を実施。農産物被害が報告されているほか、製造時に大量の水が必要な半導体産業への影響を懸念する声が上がっている。
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 中南部の複数のダムで貯水率が10%を切った。観光名所でもある南投県の日月潭の貯水率は約30%。干上がって草原のようになった一部の湖底は「名所」となり、多くの観光客が記念写真を撮っていた。地元のタクシー運転手は「50年以上住んでいるが、こんなにひどいのは初めて」と話した。
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 台湾では2020年、台風が上陸せず、中南部では秋以降まとまった降雨が観測されていない。
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 TSMCは1日で20万トン弱の水を使うという。ダムの貯水量は5%に落ち込み、危機的状況が迫っている。
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 TSMCは現在、アリゾナ州フェニックスに半導体製造工場を建設中で2024年から量産開始の予定。関係筋によると、同州にさらに最大5カ所の工場建設が計画されつつある。フェニックス工場の月間生産能力は、12インチのウエハー2万枚で、業界標準でみると規模は大きくない。工場増設で、生産能力がどの程度拡大するかは不明。米西部アリゾナ州に建設を計画している半導体製造工場の他に、新たに同州で複数の製造工場の建設を予定していると報じた。
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 TSMCは2020年5月に同州に約120億ドル(約1兆3千億円)を投資して工場を建設すると発表。回路線幅が5ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体製造技術を導入すると明らかにしていた。今後3年間に1000億ドルを投資する計画を発表した。
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