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敦賀ー京都、京都ー新大阪は遙か先!
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北陸新幹線
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2023年春の敦賀開業から次は小浜市に向け迅速な着工が必要なアセスの期間は確保し、早期着手に向けスタートしている。
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北陸新幹線の敦賀ー大阪間の計画がようやく動き出した。鉄道建設・運輸施設整備支援機構大阪支社は、敦賀ー新大阪間の路線計画を検討する「幹線鉄道の路線検討調査」をすすめるため、簡易公募型プロポーザルによる担当コンサルタント選定の手続を始めた。地質調査や資料作成業務は発注され、現在は環境調査業務が中心である。、
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路線検討調査の業務内容は、敦賀ー新大阪間の路線検討で平面図、重横断図、数量計算、停車駅計画で、2022年3月10日までの委託機関である。
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京都ルート
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京都府域の環境調査は簡易公募型競争入札で進行中だ。福井県小浜市までのアセスに要する期間は約4年。配慮書に示したルートや駅位置の範囲内で19~22年度にアセスを行い、地下水や生態系、文化財への影響などを考慮して最終的なルートを決める。財源を確保するなどの条件が整えば、23年春ごろの着工が可能となる。
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ボーリング調査で2018年11月に京都市内で配水管の破損事故を起こしたことで、鉄道・運輸機構大阪支社は「地元との調整に時間を要したことで、公表のタイミングが遅れていた」という。
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京都市の中心市街地や酒蔵が集中立地するエリアを避けるルートを検討するため、京都では福井に比べてアセスの対象範囲を広げており、想定以上に時間が掛かる可能性もある。全体の約8割が地下トンネル区間と想定される中で、大量に発生する掘削土の処理対策なども未確定という。
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敦賀?新大阪間のルートは、全線のうちおよそ8割が地下トンネルとなる予定で、ルート近くに存在する京都丹波高原国定公園内の芦生の森や、京都市中心市街地、伏見酒造エリアなどを避けたルートとし、自然環境や生活への影響をできるだけ軽減する方針としています。
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2021年夏に「環境影響評価準備書」が公開され、より絞り込まれたルート案が公開される見通しである。新大阪までの区間で着工が2020年代前半となれば、早ければ2030年代に開業する可能性があるが、10年ほどの遅れが出ることは充分想定される。敦賀駅?東小浜駅間と、東小浜駅?京都駅の駅間は近年開業・開業予定の整備新幹線としては駅間が長く、中間駅がそれぞれ若狭駅周辺や京都府北部地域に設けられるようだ。
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敦賀までの開業が何時まで続くのかでは、市の発展を願う敦賀市としては、観光にも、物流にとっても中途半端な状態が続く。
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国際港の敦賀港の物流は、京都府舞鶴港に押される一方であり、北陸新幹線が敦賀止まりであるなら、北陸の観光客も名古屋経由か米原経由となる。特に冬季間の道路事情は161号線は県境峠での道路事情が悪く、物流に取っては難所である。
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北陸新幹線京都までの開業にはどんなに早くても15年以上かかるだろう。ルート次第では20年かもしれない。敦賀市の「ハーモニアスポリス構想計画」にも支障をきたすことになる。
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ハーモニアポリス構想
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敦賀市の広域経済圏構築を阻害する最大のネックは、滋賀県との間にある山々がそれであり、敦賀と滋賀県高島市間の新たな連絡道路を柱にした「道路網整備」が必要とし、地元粟野地区区長会も県境トンネルの早期実現の要望書を渕上敦賀市長に提出した。
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これらについては、北陸新幹線およびハーモニアポリス構想の2つに分け関連情報を掲載する予定である。
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