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工事の品質で心配する向きもある!
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2月1日に掲載した「淀川左岸線2期トンネル工事:大成建設JV落札したが!」の記事で、発注機関に絡む読者から、低入工事で品質に問題が出ないか心配するコメントも寄せられた。
大林組の千曲川工事で下請の手抜き工事と工事監理体制の手抜きが問題になったり、外環道シールド工事で調布市での3カ所の陥没が発生し、施工者の鹿島は他人事のようであるが、鹿島建設・前田建設工業・三井住友建設・鉄建建設・西武建設JVのコメントは一切出てこないが、学者やNexco東は当該現場の地下約47m付近は、東久留米層と呼ばれる地層であり、砂層(砂でできた層)に一部、礫層(石ころの層)が入っており、総じて強固な地層だという。検討委員会への報告によると、トンネル内で事故や異常につながるひび割れ、漏水は確認されていない。という。今回陥没が起きた地表付近の地盤は、必ずしも強固とは言えないようだ。地表に最も近い部分は、数メートルの深さの盛り土で固められていた。一般的に、盛り土は造成時に締め固められるため、強さがある。ところが、さらにその下の数メートルは「沖積層」と呼ばれる、地震などによって液状化現象が起きやすい弱い地層だった。
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都市計画道路「淀川左岸線(2期)」及び「淀川南岸線」の事業用地について、土壌調査を実施したところ、土壌汚染が判明したため、その結果についてお知らせいたします。とあり、「自然由来」と「人為由来」の」土壌汚染調査個所が示され、除染処理費用が700億円もの追加となった。予算も1.6倍に膨れ上がり、応募した大成JVは大阪市に忖度したのか低入調査で応札し、嘘で並べた資材見積書や下請け工事見積書を大阪市に提出し、落札にこぎつけた。
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しかし、実情は大成建設出入り業者が大阪支店購買部から圧力を受け提出した見積書ですと投書が有ったにも関わらず、それらの文書は未だ黙殺されたままである。
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本紙記事を見て、下記のような内容の一文が送られてきたので、紹介する。
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初めまして。氏名は伏せます。
昨日の「淀川左岸線2期工事」に関する記事拝見しました。小生は同工事を主管する機関に接触する者です。
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昨日の記事ではT建設が独禁法による優越的地位の濫用および下請法に係る様々な禁止事項を平然と犯しているという事実を掲載頂いております。これにより今後手抜き工事による不良工事や品質、安全問題を誘発する可能性は非常に高いと思います。また、実際に原価無視の発注により下請業者、資材納入業者の経営を悪化させる恐れも高いと安易に想像できます。
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しかし、建設業の慣習としてそれらのあってはならない行為が散見されるのも実態です。
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小生が問題視したいのは、本件に係る下請業者、資材業者からT建設の目に余る強要行為に悲鳴を上げ関係各所に嘆願書や告発書といった訴えを起こしているにも関わらず発注者側が黙殺してるという事実です。
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本件の公表が、この悪しき古き体質の組織を変革する機会になること期待して一筆投函させて頂きます。
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大阪市は安ければ良いのなら、総合評価入札制度を振り回さず、単なる一般入札で決めればよい。
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