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  2021.01.20.
  NEXCO西・新名神 枚方トンネル:清水建設JV落札!
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入札日・2020年9月8日→発表2021年1月7日!
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落札額412億円・清水建設・竹中土木・東亜建設工業JV!
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 概要は、新名神高速道路の美濃山地区から発進するシールドトンネル工事を施工する。長尾家具町から地下を通り、船橋あたりから地上に出て淀川を渡るルート。変更前は河川の下を通る予定だったが、ルート変更し長尾家具町一丁目の道路地下を通る。
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 トンネル工2955m、トンネル施設工換気所1基、地中連壁工6860㎡、詳細設計一式。落札業者は、詳細設計も担当する。
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 使用する資機材はコンクリート約7万4000m3、鉄筋約2000トン。
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工事場所は京都府八幡市美濃山~大阪府枚方市船橋本町1
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 工期は24年9月5日(1350日間)
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 設計は日本シビックコンサルタント。
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 参加者は大成建設・鹿島JV。
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 新名神高速174㎞のうち、NEXCO西日本管内では、枚方トンネル工事を含む高槻JCT~八幡京田辺JCT間の10.7㎞、城陽JCT~大津JCT間の25.1㎞が開通すれば全線開通となる。
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<枚方市の地形と地質>
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<地盤データ>
揺れやすさ 0.92
地盤の種類 砂礫質台地
 比較的ゆれにくい地域で、地盤の種類は、砂礫質台地。砂礫質台地は、隆起などにより生じた段丘で、表層に約5m以上の砂礫層、砂質土層をもつ地盤です。液状化しにくい地盤です。
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 密閉型シールド工法は、世界の最高レベルにあると言われている。しかし、地盤条件や施工の巧拙によっては、過度な土砂の取り込みにより地山に緩みや空洞が生じ、場合によっては道路の陥没事故に至り交通支障が発生することがある。その典型例が福岡地下鉄の地盤陥没であり、東京調布(施工鹿島JV)の連続した陥没である。特に調布市の陥没は住宅に重大な損害を発生させ、現在シールド工事は停止したままである。
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 沈下、陥没、空洞等の事故が起きる原因で、空洞は、シールドの掘進によってシールド上部または周辺の土砂を過多に取り込みすぎることや、坑内への土砂の噴発などにより、シールドと地表面の間の地山の一部が流亡している状態である。陥没は、空洞が発達して地表面付近の土砂がシールド方向に流動し、地表面に穴が空くことを言う。地表面沈下とは、シールドの掘進によって切羽、およびセグメント周辺の地山が一時的に解放されたことによって地盤がゆるみ、地表面が沈下することを言う。
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<シールド形式の分類>

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<シールド工事に伴う地盤変状>
 一般的にトンネルを掘ると、安定していた状態の土が乱れたり緩んだりして不安定な状態になり、これに伴い地盤変状が生じることがある。
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 地盤変状の影響要因は、シールド形式、シールド外径、線形、土被り等の固有の条件と、施工条件のように変動する条件に大別される。
切羽での掘削で生じる切羽の崩壊、地下水位の低下、過大なジャッキ推力、シールドの掘進過程で生じる余掘り、蛇行、周辺地山の乱れ、シールドスキンプレートと地山との摩擦、シールド通過後に生じるテールボイドの発生、不適切な裏込め注入、覆工の変形、覆工からの漏水等の現象は、地盤変状を引き起こす直接原因となる。
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<地盤変状と既設構造物の防護>
 市街地でのシールド工事は、家屋や重要な公共施設への近接問題が大きくなっている。シールド工法においては、掘進に伴うこれらの地盤変状を極力少なくするため、切羽安定管理や推進管理などの施工管理を日常的に行っている。しかし、特に地盤が軟らかい場合、シールド掘進に伴い切羽の応力開放、周辺地山の乱れにより周辺の地盤が動いたり緩んだりすることがある。また、土被りが浅いと大きな地表沈下が発生する場合がある。
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 このような場合、周辺の構造物に影響を及ぼすことがあり、特に都内は既設構造物の他、トンネル、ガス管や水道管等の地下埋設物、ビルや鉄道・橋梁等の各種重要施設物やその基礎と近接・交差しているため、
①構造物や建物の沈下、傾斜、
②ライフラインの沈下、
③舗装面の沈下などの影響が懸念される。
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 構造物等に有害な影響を与えずにシールド工事を行うためには、調査や事前検討から現場計測管理まで一貫した取り組みが必要である。
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 シールド工事において環境変化の発生事例は、地盤変状、地下水(水位、水質)、家屋被害である。
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 最近の高速道路や新幹線土木のシールド工事は、従来の上下水道局の工事に比べると深度が深く、口径が大きい傾向であり、切羽の管理はシールド頂部と底部、側面で土質などの条件が違う場合があり、影
響範囲が広く、既往のデータでは環境調査の仕様を一律に規定することは困難と思われる。解析結果や実績などを十分考慮しても事故は発生する。枚方トンネル工事は砂礫質地盤で行われる。詳細設計も清水JVが行うわけであるが、図面上と施工にギャップが出てくる。どのような現場管理が行われるだろうか、、、。
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