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24時間で約40度の気温変化に!
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台風9・10号、ジェット気流の蛇行招き北米寒波に影響か!
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コロラド州の気候は9月8日、記録破りの猛暑から観測史上屈指の早い降雪に様変わりした。1日のうちに摂氏で約37度以上、気温が変化したのだ。
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大きく南下したジェット気流により気温が大幅に下降するため、コロラド州全域で雪は降り続くとウェザー・ドット・コム(Weather.com)は予想する。コロラド南部のニュース専門テレビ局KOAAの気象予報士は、8日は雨と雪になると予想しており、夜間には天候がさらに悪化すると見ている。
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コロラド州の複数の地域では、米国立気象局(NWS)が、吹雪の警報と注意報を発令した。
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「吹雪警報と冬季気象警報は、州全域で今夜(8日)から9日未明まで発令される」とNWSのボルダー支局はツイートした。「記録的な低温も予想されることから、低温注意報および警報も発令される」
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コロラド州プエブロのNWS支局も同様のツイートを投稿し、低温警報が発令されたと住民に注意を促した。
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「8日午前に大幅に温度の低い寒気が流れ込むため、8日から9日未明にかけて、コロラド州各地で氷点下の気温が予想され、低温警報が発令された」とNWSプエブロ支局は書いている。
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気象予報会社アキュウェザーは、コロラド州の8日の気温は、摂氏約0.6度から摂氏約2.2度の低温になると予想する。デンバーで観測史上もっとも早い降雪は1961年の9月3日で、その年は4.2インチ(約10.7cm)の積雪があった。
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そればかりではない。コロラド州では直前まで猛暑が続いていた。9月7日のレイバーデーには、デンバーの気温は華氏101度(摂氏約38.3度)に達した。73日連続で華氏90度(摂氏約32.2度)超えとなり、2012年の記録に並んだ。
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8日以前のコロラド州では、猛暑により各地で複数の山火事が発生していた。6日から7日にかけては、コロラド北部のキャメロン・ピークの山火事が2万5000エーカー近く燃え広がり、焼失面積は5万9000エーカー(約240km㎡)に達している。
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米国のロッキー山脈周辺の各州で7日から8日にかけて季節が「夏」から「冬」に激変した。AP通信によれば、コロラド州デンバーでは7日に摂氏で34度あったが、8日は0度。24時間で34度も下がり、ロッキー山脈北部などでは15センチ以上の積雪があったものと見られている。デンバーは5日に9月としては最も暑い日の1つとされる38度を記録したばかり。米国立気象局によればデンバーでこれほどまでに気温が下がったのは過去6回あるが、すべて季節は「冬」だったとしている。
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気温の低下だけでなく突風も吹き荒れ、気温が4度まで下がったユタ州ソルトレイクシティーでは風速45m。道路の木がなぎ倒され、走行していたトラックが横転するなど被害と事故が相次いだ。強風の被害はアイダホやワイオミング両州にも広がり、ユタ州を含めて20万世帯が停電している。
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イエローストーン国立公園の入り口となるモンタナ州レッドロッジではすでに積雪27センチ。同州のほか、アイダホ、コロラド、ネブラスカ、ノースダコタ、ミネソタ各州には「吹雪警報」が発令されている。なおカリフォルニア州北部など西海岸では森林火災が続いて気温が高い状況が続いているが、内陸部でなぜ急激に気温が低下したのかその原因についてはわかっていない。
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9月上旬に九州西岸を相次いで北上した台風9号、10号が、米国中西部で起きた寒波の遠因となったとみられることが、北海道大の見延庄士郎)教授(気候学)の分析でわかった。台風が北半球を東西に流れるジェット気流を大きく蛇行させ、北米大陸の大気の流れを変えた可能性があるという。
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二つの台風は、2日から7日にかけて九州西岸を連続して通過した。米気象局によると、中西部はこの時期としては異例の寒波に見舞われ、コロラド州デンバーでは5日(現地時間)の最高気温は約38度の猛暑だったが、8日午前(同)には気温が0度前後まで急低下した。
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見延教授は米海洋大気局の気象データを入手し、北緯30~60度の上空を南北方向に蛇行しながら東向きに流れているジェット気流の動きを解析。二つの台風が九州西岸を進んで朝鮮半島付近に達した後、蛇行の振れ幅が通常より強まったことを確認した。
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分析の結果、8日頃には気流が米アラスカ付近からカナダ北部を経て南下し、米中西部へと深く進入する経路を取ったことが判明。見延教授によると、二つの台風の激しい上昇気流でジェット気流が蛇行を強め、北側の寒気を南側へ引き込んだとみられるという。
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榎本剛・京都大教授(気候力学)の話「台風は激しい気象現象なので、周りの大気の流れや温度に大きな影響を与える。今回は台風通過後にジェット気流が蛇行し、異常気象の連鎖を引き起こしたと言える」
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米西部のワイオミング州で8日、季節外れの降雪に見舞われた。同州は前日まで高温に見舞われていたが、寒気の影響で急速に冷え込み、気象予報士は暴風雪に注意するよう呼び掛けている。
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米国立気象局はネバダ州、ユタ州、ワイオミング州、コロラド州で9日にかけて15cmの積雪と、風速16mの強風が吹くと予想。
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高温と乾燥が続いていた地域は、一気に冷え込んだ。コロラド州デンバーは8日、前日に華氏90度(摂氏約32度)越えが73日目を迎えていたが、一転して華氏35度(摂氏約1.6度)まで急降下した。
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