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  2020.09.06.
  新型コロナは「5番目の風邪ウイルス」になるか!
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毒性から見て「なれない」のではないか!
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 人に感染するコロナウイルスには、4種類(A型・B型・C型・D型)の風邪ウイルスのほか、病原性の高いSARS(重症急性呼吸器症候群、2002年に中国で報告され、8000人以上が感染で蝙蝠が感染源の一つと言われている)、MERS(中東呼吸器症候群、2012年に確認された。中東地域を中心に感染が報告されていて、ヒトコブラクダが感染源の1つと言われている)が知られていました。人以外の動物の感染症だと、風邪以外のもっとひどい病気を引き起こすコロナウイルスが50種類以上あるが、人では主に呼吸器症状を起こすウイルス6種類しか知られていません。6種類のうち4種類のどれかに感染すると、たいてい風邪と診断されている。
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2019年12月、中国当局が武漢で肺炎になる人を調べたら、ヒトに感染する7種類目のコロナウイルスが見つかった。この新型コロナウイルスは、SARS‐CoV‐2(サーズコロナウイルス2)と名付けられた。
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4種類は普通の風邪で、SARSは症状が分かりやすいので封じ込めができた。MERSも世界的な大流行にはなっていない。中国で発見されたウイルスも、抑え込めるだろうと見られ、感染学会でも当初はあまり経過していなかったとみられる。
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新型コロナウイルスの病原性はそれほど高くなく、インパクトのあるウイルスではないという。今回のウイルスは無症状でも感染するので、人間の側からみれば、とてもやっかい。不顕性感染なのにウイルスの量は多い。今後、途中で強毒化するものも現れるかもしれないが、最終的に生き残るのは病原性が弱いタイプだと思われている。
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この秋から、冬ににかけ毎年のように流行するインフルエンザ。通常、11月下旬から12月上旬頃に最初の発生、12月下旬に小ピーク。学校が冬休みの間は小康状態で、翌年の1-3月頃にその数が増加しピークを迎えて4-5月には流行は収まるパターンであるが、夏期にも流行することがある。A型は平均相対湿度50%以下になると流行しやすくなると報告されている。
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全世界では毎年300万人から500万人が重症化し、呼吸器系の症状により29万人から65万人の死者を出している。先進国における死者は65歳以上が最も多い。
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A型インフルエンザはとりわけ感染力が強く、症状も重篤になる傾向がある。
まれにA型、B型の両方を併発する場合もあり、肺炎や上気道の細菌感染症を続発し死亡することがある。
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防ぐために

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インフルエンザで合併症がハイリスクとなる人とは、
・65歳以上の年齢
・慢性呼吸器疾患(喘息やCOPD)
・心血管疾患(高血圧単独を除く)
・慢性腎、肝、血液、代謝(糖尿病など)疾患
・神経筋疾患(運動麻痺、痙攣、嚥下障害)
・免疫抑制状態(HIV感染や、薬物によるものを含む)妊婦
・長期療養施設の入所者
・著しい肥満
・アスピリンの長期投与を受けている者
・胆癌患者
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政府の発表でhあ、10月初旬からインフルエンザ予防接種が始まる。コロナと季節性インフルエンザに同時にかかることはあるのか。
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長崎大熱帯医学研究所の森田公一所長(ウイルス学)によると、中国・武漢大学人民病院が2019年2月に公開した調査結果では、武漢の新型コロナ感染者104人のうち数人が、季節性インフルエンザにも同時に感染していたことが報告されているという。日本でも「全てを把握しているわけではないが、併発した症例があった」(厚生労働省)という。
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予防はどちらも手洗いが基本。2020年の全国のインフルエンザ累計患者数(厚労省推計、3月29日時点)は約413万人と前年同期(約1064万人)の約4割に減少。新型コロナ感染予防で手洗いの徹底が浸透したことなども一因とみられる。
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講ずべき施策

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新型コロナウイルス感染症等対策本部や分科会、厚労省などは、7月がピークであり現在は緩やかに減少していると言っているが、感染で目につくのは小集団がクラスターを起こしており、その陽性者が家庭内感染を引き起こしているという報道だ。各自治体は、企業や飲食業、娯楽・スポーツ施設等へ「飛まつ感染が主な原因」として、「三密」の回避と換気を徹底するよう指導しているが、収まる気配はない。
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個人が感染する原因は、基本的に飛まつ感染が主な原因であるが、感染者が触ったところを誰かがもう1回触って感染する。人間はどうしても顔を触るんですよ、鼻とか口とか、目のところ。そのようにして、家庭外で感染したまま家に帰り、家庭内感染の原因を作る。本来なら、家に帰ったならまず一番先に、シャワーを浴びウイルスを洗い流すのが一番であろう。
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飛まつ感染と接触感染を避けることを徹底的にすれば、感染リスクは抑えられ、流行を抑えられるだろうというのが対策の基本。飛まつを抑えるのにはマスクをし、安全距離の2m以上離れましょうということである。
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飛沫写真(コロナウイルス感染症対策分科会より)




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個々人が知らないうちに手で触ったウイルスが口や鼻、目から感染しないように、手洗いを徹底し、感染リスクを下げることで、抑制しようということである。
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新型コロナの罹患者数は、通期のインフルエンザよりはるかに少なく、死亡率も少ないが、今冬季新型コロナ患者が多くなるのか、インフルエンザ患者が多くなるのか、予想がつきかねるから、政府はインフルエンザ予防接種に力を入れるのだろう。
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新型コロナウイルスが生き残るのは「病原性が弱いタイプ」だと言われており、毒性から見て5番目のインフルエンザにはなれないのではないか。
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