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抑制策は3蜜を避けることだけ!
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クルーズ船の教訓は生かされていないのでは!
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8月28日の「安倍首相の辞任」は「やはり来るべきものが来たか」と受け取った国民も多いことだろう。本紙は内閣を改造した後に次期総理の態勢を整え、新型コロナ感染症対策の道筋を立ててから年末にかけ辞任するのだろうと見ていたが、ドクターストップが掛かって辞任するとは思わなかった。
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大抵の国民は、安倍首相の辞任に対し特別の感傷を持っているわけではないだろう。一生完治しない病気を持った中で、7年8ヶ月ご
苦労さまでしたという気持ちでしょう。
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9月中旬には新総裁も決まり、臨時国会で首相が選出されるのは良いが、安倍政権下で「各種経済政策が推し進められ、新型コロナ抑制対策も確立されず」新首相が、どのような道筋を示すのかに掛かっている。
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新型コロナの抑制がままならない中で、例年発生するインフルエンザ流行期がやってくる。安倍政権下の新型コロナ対策に関する会議が多数あり「情報発信は多数あるが、そのどれもがデータを示し、分析し、情報発信している」のだが、会議参加の医療系議員は重複しており、政府に提言しても部分的には取り上げるのだが、指導力に欠けるのが従来方式であり、基本は「お願い」の粋を出ていない。
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新型コロナウイルスが中国の武漢で発生し、日本で新型コロナウイルスの患者が見つかったのは2020年1月15日ころ、その後感染者が出始め日を追って感染が拡大した。日本中をビクリとさせたのは、2020年1月20日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス(DP)号の乗客で, 1月25日に香港で下船した80代男性が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患していたことが2月1日確認された(1月19日咳発症)1)。2月2日に香港から同報告を受けた厚生労働省は, 2月1日那覇港寄港時に検疫を受けたDP号船員乗客に対し, 2月3日に再度横浜港で検疫を実施した。
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現在の第二波と言われる新型コロナウイルス。ウイルス抑止の方法はあるのか。クルーズ船DPの結果を踏まえ、感染拡大を防ぐ方法はないようだ。
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2月19日に乗客を下船させるために全員のウイルス検査を始めた。検査をする母数が増えるので、陽性者も出てくる。ただ、それはそのとき感染したのではなく、すでに感染している人たちの陽性がそのときに初めてわかったということが、きちんと伝わってなかった。船内で感染拡大が続いていると思われた。(国際医療福祉大学の和田耕治医師)
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和田医師は、今回のクルーズ船での経験を貴重な教訓とすべきだと指摘。
「感染が拡大すれば、クルーズ船で起きたことと同じことが高齢者施設で起こる。今回わかったのは、クルーズ船に乗れる元気な70代、80代の高齢者でも、感染すると5割は症状が出ないが、3割は発熱し、2割が重症化し入院が必要になる。そして感染者のうち5%は人工呼吸器につながれるということだ」
こうも言っている。
「もし100人が入所する高齢者施設で感染が拡大すると、5人は病院の集中治療室に入ることになる。そうなると、例えば、がんの手術を受けた人は集中治療室に入れなくなる恐れがある。こういうことが起きるかもしれない。今まで救えた命をどうするのか。これが日本が得た教訓だ」
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クルーズ船から乗客に続いて、乗員すべてが下りたのは3月1日。合わせて56か国、数千人の乗員・乗客に対する船内での感染症対策という初めての対応はおよそ1か月に及んだ。残念なことは、この間に7人の方が亡くなった。
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このクルーズ船の教訓が安倍政権に生かされているのだろうか。第二波のピークは7月末であったようだと尾身委員長は言うが、感染拡大の抑制対策は見いだせていない。
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新内閣は、政府として「お願い」という言葉だけで良いのだろうか。
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