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総合事務組合の主査ら逮捕!
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新潟県燕市内の配水管工事入札の価格情報を業者に漏らしたとして、燕署や県警捜査2課などの合同捜査班は2月15日、2人を逮捕した。
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新潟県燕・弥彦総合事務組合発注の配水管工事の入札情報を漏らしたとして、公契約関係競売入札妨害容疑で、同組合水道局主査の鈴木啓晋容疑者(57)と、会社員中野正人容疑者(44)を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
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逮捕容疑は、2019年10月に実施した燕市内の配水管工事2件の入札で、鈴木容疑者が土木工事などを手掛ける「カトー」(同市)の営業担当をしていた中野容疑者に、設計価格を教え落札させた疑い。
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捜査2課によると、入札では2件とも9社が参加し、同社がいずれも最低制限価格を1万円上回る価格で落札した。
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逮捕された2人の身柄は16日新潟地検に送られた。
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鈴木容疑者は入札前の水道工事の設計価格を中野容疑者にもらした疑いがもたれているが、鈴木容疑者は職務上価格情報を知り得る立場ではなかったことが分かった。警察は鈴木容疑者が何らかの方法で価格情報を得たとみて詳しく調べている。
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燕市にある鈴木容疑者の職場には、15日午後7時半に県警の捜査員らが家宅捜索に入り、今後、押収した資料を分析し、いきさつを詳しく調べることにしている。
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職員の逮捕を受けて、燕・弥彦総合事務組合の管理者をつとめる燕市の鈴木力市長は「職員の逮捕で住民に多大な心配と迷惑をかけ、深くおわびします。警察の捜査に全面的に協力するとともに事実関係の把握につとめ、厳正に対処したい」という内容のコメントを出した。
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燕市内の配水管工事の入札をめぐり、職員は設計価格を事前に知る立場ではなかった。市によると、この職員は過去に工事の発注の担当をしていたということで、警察は職員が設計価格を知った経緯などを詳しく調べている。鈴木容疑者は一昨年から水道局で浄水場の管理や点検などを担当していたものの、職務上、工事の設計価格などを事前に知る立場ではなかったという。
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