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   2019.12.24.
   明浄学院・不動産事件:逮捕経緯と関連逮捕者!
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貸した金を回収したと言うが!
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山岸忍容疑者の手法は違法地上げ!
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 明浄学院の違法地上げの逮捕者が出て、大体の内容は各報道機関がニュースを流していたので、読者もよくご存知だろう。
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 ただ、逮捕者が経営していた法人はどのような会社があったのか。社名はニュースで知っていても、謄本内容は知らないのが普通だ。
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あえて、逮捕者が関係していた法人の謄本を一読し、事件の内容をもう一度事件経緯を眺めてほしい。プレサンス山岸社長は、取引先や友人たちから、大丈夫かと尋ねられても「心配ない」「関係ない」と答えていたようだが、本人は貸した金を回収しただけと思っていたようだが、とんだ勘違いだ。
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 これからも、似たような地上げ事件は出てくる。
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 以下に、関連逮捕者と関連謄本を掲載する。
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元理事長の大橋美枝子(61)
 同人取締役 ㈱明浄
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▽元理事で大阪市の不動産会社「ピアグレース」元社長山下隆志(52)
 同人経営・㈱ティー・ワイエフ
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▽大阪府吹田市の不動産会社「サン企画」社長の池上邦夫(70)
 同人経営・㈱イケガミ企画
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▽サン企画顧問の小谷隆容疑者(71)
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▽プレサンス社部長、子会社プレサンスリアルエステート元社長の小林
佳樹(54)
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㈱プレサンスコーポレーション 社長・山岸忍(56)
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売買された明浄学院の不動産
 阿倍野区文の里3丁目26 抵当権21億円 
 設定者・ピアグレース 設定日・2017.7.6売買
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 学校法人明浄学院(大阪府熊取町)の元理事長らが法人資金21億円を着服した容疑で、大阪地検特捜部は12月16日、東証1部上場の地場不動産大手プレサンスコーポレーション(大阪市)社長の山岸忍容疑者(56)が共謀した疑いがあるとして業務上横領容疑で逮捕した。
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 特捜部によると山岸社長は2017年7月、元理事長の大橋美枝子容疑者(61)や不動産会社ピアグレース(大阪市)元社長の山下隆志容疑者(52)ら5人と共謀し、法人が所有する明浄学院高校(同市)の土地の半分をピアグレース社に約31億円で売却する際、ピアグレース社が払った手付金21億円を着服した疑いがある。プレサンス社によると、同社はピア社からこの土地を買い取る契約を結んでおり、手付金21億円もプレ社が支払っていた。
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 この売却契約の前、山岸社長の個人口座から、山下容疑者が社長を務める大阪市の別の不動産会社・サン企画に18億円が送金され、契約後に同社から口座に約18億円が戻っていた。特捜部は、人気住宅地にある高校の土地を手に入れるための資金を山岸社長が山下容疑者らに貸し、横領金から返済を受けたとみている。
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 特捜部は12月5日、法人の元理事長、大橋美枝子(61)や、プレサンス社部長の小林佳樹(54)ら計5容疑者を同容疑で逮捕。10月30日と12月6日には同社を家宅捜索し、山岸容疑者らから事情を聴いていた。
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 山岸容疑者の逮捕容疑は、大橋容疑者らと共謀して2017年7月6日、法人が運営する明浄学院高校(同市阿倍野区)の土地を売却する手付金21億円について、法人から2社の口座を経由し、不動産会社「ティー・ワイエフ」(同市中央区)に全額を移して着服した、としている。
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 特捜部は認否を明らかにしていないが、関係者によると、資金はその後、山岸容疑者側に渡っていたことが分かった
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 この土地売買を巡っては、法人が高校の校舎建て替えのため、土地の一部(約7300平方メートル)を不動産開発会社「ピアグレース」(同)に約32億円で売却する契約を締結。その手付金として21億円が振り込まれていた。
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 土地は、プレサンスがピア社から同額で購入することで事前に合意。いったんピア社が買い受ける形が取られたが、法人に渡った21億円はプレサンスが支払った資金だったという。
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大橋容疑者は16年に学校経営に参入する際、ティー社から18億円を借り入れていた。当時の理事長に10億円を貸し付けたほか、ティー社などを通じて法人に5億円を寄付するなどしており、事実上の買収資金だったとみられる。
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 関係者によると、ティー社に18億円を入金した資金源が山岸容疑者だったという。大橋容疑者らは着服した21億円を、この借金の穴埋めに使った疑いがある。プレサンスから出た資金が社長である山岸容疑者に還流した疑いがあり、特捜部は詳しい経緯を調べている。
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 法人登記簿や民間信用調査会社によると、山岸容疑者は1997年に前身の不動産会社を設立。02年に現在の名称に変更し、13年には東証1部上場を果たした。ファミリー向けや投資用マンションの開発・販売を中心に事業展開し、今年3月期の売り上げは1458億円。
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 法人関係者によると、山岸容疑者は今月5日に同容疑で逮捕された不動産開発会社「ピアグレース」(同)の元社長、山下隆志容疑者(52)と古くからの知り合い。同じ不動産グループの出身で、関係が深いとされる。これまでも、山下容疑者がマンション用地などを探し、山岸容疑者側に紹介することもあったという。そうした縁で法人の土地売却に関わったとみられる。
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 一連の資金操作を主導したとされる元理事長、大橋美枝子容疑者(61)が16年4月に学校経営に参入した際、山下容疑者が経営する別の会社から「法人買収」の資金として18億円を借り入れたことが分かっている。
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 大橋容疑者は2016年4月、経営に参入した。この際、知人の山下隆志容疑者(52)=同=が経営していた不動産会社「ティー・ワイエフ」(大阪市中央区)から18億円を借り、サン企画の関連会社など2社を通じて法人に5億円を寄付。当時の理事長には、返済期限と利子を設定せずに10億円を貸し付け、経営権を譲渡された。
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 関係者によると、残りの3億円のうち2億円が4月末、大橋容疑者の知人のコンサルタント会社から、サン企画に入金された。その際、同社社長の池上邦夫容疑者(70)=同=が、大橋容疑者側と「明浄学院のM&A(企業の合併・買収)に協力する」という内容の業務委託契約を結んでいたという。
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 同社は当時、兵庫県内の土地取引を巡って数千万円の借金を抱え、資金繰りに困っていたとされる。大橋容疑者に協力する見返りとして、委託料名目で2億円の入金を受けた疑いがある。
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 残る1億円についても、同時期にコンサルから十数カ所に分散して送金されており、他の協力者などに報酬として分配されたとみられる。
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 大橋容疑者らは17年7月、運営する明浄学院高校(大阪市阿倍野区)の土地を売却する手付金21億円を、法人からサン企画など2社を経由して別口座に送金し、着服した疑いが持たれている。
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 さらに、法人が不動産開発会社とこの土地売買契約を結んだ際、大橋容疑者が「仲介手数料」という名目で7000万円をサン企画に支払っていたことも新たに判明した。この支出は法人の理事会には諮られておらず、大橋容疑者の独断だった疑いがある。
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先行で逮捕された人=プレサンスコーポレーション部長の小林佳樹は㈱プレサンスリアルエステートの代取でもあった。
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