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1~6月の対米貿易黒字は約15兆2000億円!
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中国税関総署が5月8日発表した4月の貿易統計によると、対米貿易黒字は210億ドル(約2兆3100億円)だった。前年同月比では5%減少したものの、依然として高水準で、米中の閣僚級貿易協議を前に米側の不満が強まる可能性もある。
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4月の全体の貿易黒字は138億ドル。米国向けの輸出は13%減、米国からの輸入は26%減だった。輸出の落ち込みは、米国による制裁関税の影響が本格的に表れ始めたためとみられる。
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中国の対米黒字は2018年11月に過去最高の355億ドルを記録した後、2019年2月まで3カ月連続で縮小。ただ、3月には205億ドルと拡大に転じた。トランプ米政権は中国に貿易不均衡の是正を強く迫っており、中国は貿易協議で米国産農産物やエネルギーなどの輸入を大幅に増やす方針を示している。4月の全体の輸出は3%減、輸入は4%増だった。
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中国税関総署が7月12日発表した2019年上半期(1~6月)の対米貿易黒字は1405億ドル(約15兆2000億円)となり、前年同期比で5.2%増加した。米中貿易摩擦の激化から約1年が経過し、米国は中国の輸入拡大を求め圧力をかけ続けているものの、中国の黒字基調に変化がない状況が改めて浮き彫りになった。
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米国からの輸入は29.9%減と、輸出(8.1%減)を上回る落ち込みを示し、差し引きの貿易黒字が拡大した。6月単月の対米黒字は前年同月比3.4%増の299億ドルだった。
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<中国・9月の対米輸出、前年比22%減>
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中国税関総署が10月14日発表した9月の貿易統計によると、対米輸出額は前年同月比22%減と、8月(16%減)を上回る落ち込みを記録した。9月に実施された米国の制裁関税拡大が響いたとみられる。対米黒字額は259億ドル(約2兆8000億円)で、24%縮小したものの、7カ月連続で200億ドル台に高止まりしている。成長のけん引役だった輸出に陰りが出てきたことで、中国経済の下押し圧力が一段と強まり、世界経済にも悪影響が広がる可能性がある。
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<中国・10月の対米輸出、前年比16%減>
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中国税関総署が11月8日発表した10月の貿易統計によると、対米輸出額は前年同月比16%減となり、3カ月連続で2桁の落ち込みを記録した。対米貿易摩擦の影響がさらに鮮明になっている。
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対米輸入額は14%減少。対米黒字は264億ドル(約2兆8800億円)で、17%縮小したものの、8カ月連続で200億ドルを超える水準が続いている。成長をけん引してきた輸出の不振は、減速する中国経済を一段と圧迫する可能性もある。輸入額は6%減だった。
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<中国・11月の対米輸出、前年比23%減>
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中国税関総署が8日発表した11月の貿易統計によると、対米輸出額は前年同月比23%減となり、2019年2月(29%減)以来の大幅な落ち込みを記録した。
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米国による対中制裁関税の拡大が要因とみられ、貿易摩擦の影響が一段と鮮明になった。
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対米輸入額は3%増で、1年3カ月ぶりにプラスに転じた。11月の対米黒字は246億ドル(約2兆6700億円)となり、過去最高だった前年同月から31%縮小したものの、9カ月連続で200億ドル台に高止まりしている。
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全体の輸出額は1%減にとどまり、4カ月連続でマイナス。輸入額は微増だった。成長の柱の一つである輸出の不振は、減速の続く中国経済をさらに圧迫する公算が大きい。政府は内需主導の成長を目指し、景気対策を強化する方針。
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