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   2019.09.24.
   サウジ石油施設攻撃:イラン製の新型巡航ミサイル!
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初確認の新型自爆ドローン!
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 サウジアラビアの石油施設が9月14日に攻撃を受けて炎上した事件について、イエメンの武装勢力フーシ派が自爆ドローンで行ったと犯行声明を出したが、アメリカはイランが直接攻撃したと疑っている。
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 9月18日、石油施設攻撃についてサウジアラビア国防省は巡航ミサイル7機と自爆ドローン18機の合わせて25機の飛翔体による攻撃だったと発表。現場に落ちていた巡航ミサイルと自爆ドローンの残骸を公開した。
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 7月に発表されたばかりのイラン製新型巡航ミサイルと、今回初めて公開されたデルタ翼(三角翼)を持つ自爆ドローンだった。
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 米政府当局者は匿名を条件に、攻撃には無人機(ドローン)と巡航ミサイルが使用されたと指摘。攻撃は当初考えられたより複雑で高度なものだった公算が大きい。
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2016年3月ウオールストリートジャーナルは、イランは既に10を超えるロシア製の核弾頭搭載可能なKh-55を保有している。射程は1500マイルでテヘランからカイロやニューデリーに到達可能。さらにイランはこれを模倣したSoumarミサイルを保有していると報道。イランはイラン・イラク戦争末期に米船に向けてミサイルを発射したし、ヒズボラにはC-802Saccades対艦ミサイルを提供。イラン核合意にも反対してきたイスラエルとしては、次の問題として核兵器運搬ミサイルの発展を阻止したいというのは当然のこと。弾道ミサイルよりも巡航ミサイルが一層大きな脅威だと見ている。イランは、これからも核搭載可能なミサイルの開発を推進していくものと見られています。弾道ミサイル、巡航ミサイル、無人機など核運搬手段の問題については、今後も神経戦が続くものと思われ、ロシア、中国の対イラン軍事輸出の動向に注意していく必要があるとしている。2015年11月末、ロシアはイランに最新鋭地対空ミサイルS300輸出の契約を結んでいる。
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 上記ような経過を踏まえ、イランはミサイル開発に集中している。それは、ミサイル規制について「特定国のミサイル開発やミサイル保有事態を禁止することは困難だという。イランは、開発中有の弾道ミサイル発射実験を定期的に行い、弾道ミサイル、巡航ミサイル、無人機の精度を上げてきている。
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 今回のサウジアラビアの石油施設攻撃は、最良の巡航ミサイルやドローンテストだったのではないか。
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ミサイルKh55

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9月18日、サウジアラビア国防省発表より
 サウジアラビア国防省が9月18日に公開した青い色の細長い残骸は、イエメンのフーシ派が今年7月に発表したばかりの新型地対地巡航ミサイル「Quds-1(クッズ-1/コッズ-1、意味はエルサレム)」の後半部とエンジンです。垂直尾翼と水平尾翼の形状、取り付け位置、使用エンジン(チェコ製TJ-100ターボジェットエンジンの同型)などから特定できます。フーシ派は自分たちで開発したと主張していますが、イラン製であることは確実と見られている。
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2019年7月、イエメンのフーシ派が発表した映像より※Quds-1巡航ミサ イルの飛行時の姿勢はエンジンが下側と推定
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 なおこの巡航ミサイルの残骸についてはサウジアラビアの正式発表前から現場付近で発見されていたことが写真で報告されていて、この時に既に巡航ミサイルQuds-1であることは判明していた。
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