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予定価格漏えい容疑で逮捕され有罪判決!
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静岡県磐田市が発注した工事を巡る入札情報漏えい事件で、国土交通省中部地方整備局は9月17日、公競売入札妨害の罪で元浜松支店長が有罪判決を受けた設備工事会社「菱和設備」(静岡市葵区)を10月2日から120日間の営業停止処分とした。2020年1月29日まで同整備局管内(愛知、岐阜、三重、静岡県)の管工事の公共工事に関する営業を禁じる。
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令和元年9 月1 7 日
国土交通省中部地方整備局
<建設業者に対する監督処分について>
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本日、国土交通省中部地方整備局長は、下記のとおり建設業法の規定に基づく監督処分を行いました。
記
1.被処分業者 菱和設備株式会社
所在地:静岡県静岡市葵区清閑町14番5号
許可:国土交通大臣許可(般・特-27)第5376号
代表者:代表取締役山名昭義(ヤマナアキヨシ)
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2.監督処分の内容
営業停止(建設業法第28条第3項の規定による)
・営業停止の期間
令和元年10月2日から令和2年1月29日までの120日間
・停止を命ずる営業の範囲
岐阜県、静岡県、愛知県及び三重県の区域内における管工事業に関する営業のうち、公共工事に係るもの。
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3.処分を行った理由
菱和設備株式会社の元浜松支店長が、静岡県磐田市が平成29年12月に入札を行った市立図書館の空気調和設備等改修工事において、同市の元副市長及び元幹部職員と共謀の上、元幹部職員から元副市長、更に元副市長から元浜松支店長へと予定価格を教示し、予定価格に近い金額で同社に落札させ、公の入札の公正を妨害する行為を行った。
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この事件は本紙でも2月3日に記事として掲載したが、再度経過を掲載する。
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磐田市が発注した複合施設の設備改修工事で、予定価格を事前に業者に漏らしたとして、県警捜査二課は2月1日、公競売入札妨害の疑いで、前磐田市副市長の鈴木裕(ゆたか)(63)、市都市整備課長の村松俊文(57)の両容疑者を逮捕した。また、同容疑で落札した設備工事会社「菱和設備」(静岡市葵区)の浜松支店長、西田昌也容疑者(54)も逮捕した。 県警は2日午前、磐田市役所などを家宅捜索。
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逮捕容疑では、2017年12月中旬にあった磐田市上新屋の複合施設「ひと・ほんの庭 にこっと」の空調設備の改修を巡り、同年11月下旬ごろ、鈴木容疑者が村松容疑者から聞き出した予定価格を事前に西田容疑者に漏らし、入札を妨害したとされる。
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予定価格は8940万円で、入札した8社のうち菱和設備が8700万円で落札(落札率97.3%)した。
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県警によると、鈴木、村松両容疑者は05年に磐田市と合併した旧豊田町役場の同僚で、当時から面識があった。西田容疑者は05年以降に鈴木容疑者と知り合った。
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県警によると、菱和設備は2005年の磐田市との合併前から、旧豊田町の工事を入札していた。鈴木、西田両容疑者は05年以降に知り合い、17年7月の鈴木容疑者の副市長退任後も関係は続いていた。関係者によると、両容疑者はメールや無料通信アプリLINE(ライン)などで連絡を取り合っていた。
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菱和設備は過去五年間、磐田市発注の工事を計3件落札しており、いずれも落札率は97%を上回る高率。県警は他の工事でも入札情報の漏えいがあった可能性を調べている。捜査関係者によると、いずれも容疑を認めている。
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県警は2月3日、鈴木容疑者ら3人を送検した。
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