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辞任は「誤解招かぬため」!
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野党・徹底追及へ!
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菅義偉官房長官は8月29日午前の記者会見で、自民党の上野宏史厚生労働政務官が外国人労働者の在留資格をめぐる「口利き」疑惑を報じられ辞任したことについて「国民に不信を持たれないように自ら襟を正して、説明責任を果たすことが大事だ」と語った。上野氏はコメントを発表したが記者会見などは開いていない。
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また、菅氏は「在留資格に関する審査は法令に基づいて適切に行われている」と強調した。
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文春記事の内容は以下のようだ。
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<上野厚労政務官がコーヒーぶちまけ金銭要求>「週刊文春」
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「週刊文春」(8月29日号)が報じた外国人在留資格を巡る口利き疑惑を受けて、辞任を表明した上野宏史厚生労働政務官(48)。この口利きの際、上野氏が、コーヒーの入ったカップを床に投げつけるなどして、お金を要求するよう、秘書に強要していた疑いがあることが、「週刊文春」の入手したメモでわかった。
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上野氏の「口利き疑惑」とは、人材派遣会社「ネオキャリア」(本社・東京都新宿区)が派遣する外国人の在留資格について法務省に口利きすることで、同社からカネを得ようと画策したもの。小誌が先週号で入手、公開した政策秘書A氏との打ち合わせの録音データには「100人だから(1件2万円で)200万円」「ネオキャリアからお金もらう案件でやってんだから」などの生々しい音声が含まれていた。
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なぜ、このような録音があるのか。A秘書から相談を受けた永田町関係者が新事実を明かす。
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「問題の音声は2019年6月19日のものですが、実はその前日にも、上野氏は『1件回答するごとに2万円もらう契約をしているんだ』などとA秘書に告げているのです。その際、上野議員はかなり高圧的に秘書に、金銭を要求した。あっせん利得処罰法に抵触する行為を平然と指示するのみならず、秘書にも金銭を要求することにAさんは衝撃を受け、事務所退所を決意。その日は録音していたわけではなく、即座にやり取りを備忘録として詳細にメモした。自らの身を守るため、翌日は上野氏とのやり取りを録音したのです」
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メモには「こっちは相手と1件回答するごとに2万円もらう契約をしているんだ、これではとれないじゃないか!」などと激高する様子が記されている。
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上野氏が「何件回答しているんだ?」と問い詰め、A秘書が「11件程度」と答えると上野氏は「11件×2万円の22万円Aさんが払ってください」とも主張し、「もしこれがうまくいかなかったら、全体で100件だから200万円払って下さい」と言っている。
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上野事務所に、「1件につき2万円」発言などの確認を求めたが、個別の事実確認には答えず、「あっせん利得処罰法に触れる事実はありません」との旨、回答した。
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上野氏の強圧的な金銭要求が1回だけではなかったことが明るみに出たことで、上野氏の議員としての資質を問う声が上がりそうだ。
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8月29日(木)発売の「週刊文春」では、官邸主導の上野氏への事情聴取の模様や、表舞台から姿を消した上野氏の最近の言動などについても詳しく報じている。
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文春記事が出た途端に
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<上野厚労政務官 辞任は「誤解招かぬため」>
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自民党の上野宏史・厚生労働政務官(48)=衆院南関東ブロック=は28日、外国人労働者の在留資格認定証明書の交付をめぐる週刊文春の口利き疑惑報道を受け、政務官を辞任した。同日公表したコメントでは「法令(あっせん利得処罰法)に反する口利きをした事実はない。報道は大変遺憾だ」とした上で、辞任の理由を「政務官の立場にあることで誤解を招きかねない」などと説明した。
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上野氏は経済産業省出身で、参院当選1回、衆院当選2回。2018年10月から厚労政務官として労働政策などを担当していた。報道を受けて直接説明する記者会見などは開かず、説明責任を果たさないまま辞任した。
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政府は9月に内閣改造があることから後任は置かず、もう一人の厚労政務官に兼務させる方針だ。国民民主党の玉木雄一郎代表は「辞任しても事実関係が消えるわけではない。説明責任をしっかり果たすべきだ。(安倍晋三首相の)任命責任もある」と記者団に語った。
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上野氏は、東京都内の人材派遣会社が法務省の出入国在留管理局に申請した外国人の在留資格認定証明書の交付をめぐり、法務省に証明書の早期発行を働きかけ、人材派遣会社から1件あたり2万円を受け取ろうとしたとされる。また上野氏側は、同社から受け取った187人分の証明書交付申請の一覧をもとに、法務省に認定の可否について問い合わせをしたという。
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上野氏は経済産業省出身で、参院当選1回、衆院当選2回。2018年10月の内閣改造で厚労政務官に就き、労働施策や年金を担当している。
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