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   2019.08.16.
   野党ドンブリ:テープで貼って元に戻すか!
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枝野代表、福山幹事長では拡大もここまでか!
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立民、国民に衆院会派入り提案・100超めざす!
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 立憲民主党の枝野幸男代表は8月5日、国会内で国民民主党の玉木雄一郎代表と会談し、8月中旬をめどに社民党や無所属を含めて衆院会派に加わるよう提案した。
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 立民の憲法やエネルギー政策などへの理解を文書で求めた。そのうえで立民の衆院会派「立憲民主党・無所属フォーラム」に加わるよう求めた。
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 参院選で伸び悩み、野党間の合従連衡に慎重だったが、方針を転換した。
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 5日の立民両院議員総会で、「これまで政党間の合従連衡にくみしないと言っていたのと違う」との異論も出たが、枝野氏に対応を一任した。
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 野党第1会派として100議席超をめざす。ただ、日本維新の会との統一会派構想がある参院国民民主などから不満が出ている。
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 参院国民民主では参院選で競合した立民への不満が強い。参院議員の一人は5日、「枝野氏のご都合主義にもほどがある。反対だ」と語った。
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 枝野氏は会談で「政権の選択肢として期待と信頼を高めるには、数の力を背景とした与党に対抗しうる強力な構えが必要だ」と語った。玉木氏は「ありがたい提案だ」とし、党内で議論する考えを伝えた。
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 枝野氏は旧民進系の無所属議員がつくる衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の野田佳彦代表にも提案した。野田氏も「歓迎したい」と持ち帰った。社民党の又市征治党首には、立民の福山哲郎幹事長が提案した。
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 衆院会派の議席は立民が70、国民民主は39、「社保」は8、社民は2で、合計すると119議席となる。2012年の第2次安倍政権発足後、衆院で民主党や民進党など野党第1会派は100議席を下回ってきた。
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 参院国民民主には、維新との統一会派構想も浮上している。安倍晋三首相は国民民主に改憲論議への協力を呼びかけており、同党内には改憲論議に応じるべきだとの意見もある。国民民主の執行部は衆参両院で対応が割れることを懸念する。臨時執行役員会で協議した後、玉木氏は「衆院のみではなく、衆参一緒にやろうと立民に返事すると決定した」と説明した。
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 国民民主党の玉木雄一郎代表は7日の記者会見で、立憲民主党が提案した衆院会派入りに関し「実際に会派を組むなら、会派名を含めて協議の対象だ」と述べた。政策についても「互いの考え方を尊重しながらやっていくことになる」と調整が必要との考えを示した。
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 玉木氏は記者会見で枝野氏から立民会派入りではなく統一会派の結成を求められているとの認識を表明した。文書の内容は「先方の要望・提案として受け取った。合意したものはない」と述べた。
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 立民会派の岡田克也衆院議員は7日、記者団に「玉木さんは提案を受け入れ、一歩踏み出してもらいたい」と語った。日本維新の会の松井一郎代表は「もう民主党に戻ればいい。立民とか国民民主とか言わず『そもそも民主党』『もともと民主党』で作ったらいい」と批判した。
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 国民民主党は10日、党本部で両院議員総会を開き、立憲民主党からの衆院会派入りの提案について衆参両院での統一会派の結成を求める方針を正式決定した。続いて地方組織の幹部を集めた会議を開き方針を説明した。
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 立民には「国民、生活者本位の政治を実現するために衆参両院で統一会派を結成する」「政策的方向性、その他必要な事項について誠実に協議し、合意を形成する」などと回答する。玉木雄一郎代表は記者会見で、最終的な結論の期限について「次の臨時国会が念頭だ」と述べた。
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 出席者によると「立民とは立ち位置が違う。違和感がある」など慎重な意見もあったという。
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 立民は国民民主に衆院会派「立憲民主党・無所属フォーラム」に加わるよう要請し、立民の憲法や原発政策などに理解と協力を求めている。立民幹部は「政策も議論したいというのであれば、こちらの考えとかみ合わない」と語った。
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 衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」は9日の総会で具体的な協議に入ることで一致した。国民民主の動向も踏まえる方向だ。
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 立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表は15日、国会内で会談した。玉木氏は立民からの衆院会派の合流提案について衆参両院で統一会派を結成するよう逆提案した。枝野氏は「我々の提案に答えていない」と再回答を要求し、結論を持ち越した。玉木氏は15日には具体的な政策には言及しなかった。
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 玉木氏は会談で枝野氏に「衆参両院で統一会派を結成する」「政策的方向性、その他の必要な事項について、誠実に協議し合意を形成する」などと記した文書を示した。
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 枝野氏は会談後、記者団に「我々の提案に賛同できるかどうかを答えてほしい。来週の早い時期に何らかの話をお持ちいただければと期待している」と述べた。玉木氏は「十分でないと枝野氏が思うところがあれば真摯に回答しないといけない」と語り、枝野氏の提案を改めて精査する考えを示した。立民幹部は「次、同じ回答を持ってきたら破談だ」と語った。
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 衆院会派で立民、国民民主、「社保」が一緒になると計117議席となり、第2次安倍政権発足後の野党第一会派としては最大だ。国民民主が提起する参院での立民、国民民主の統一会派が実現すれば計60議席になる。衆院に議席を持たないれいわ新選組などとの連携をどうするかが課題となる。
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 参院は7月30日、8月1日召集の臨時国会での勢力を決める各会派の届け出を締め切った。改選定数1の「1人区」の野党統一候補として無所属で当選した8人のうち6人が参院で勢力の大きい立憲民主、国民民主両党どちらの会派にも所属しなかった。両党が勢力拡大による主導権争いをしており、当面は等距離を保つ動きが目立つ。
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 野党4党が推薦した嘉田由紀子氏(滋賀選挙区)は同じく野党統一候補だった永江孝子氏(愛媛)と参院会派「碧水会」を結成した。嘉田氏は3月まで国民民主に所属していたが、幅広い支援を得るため離党した。「当面は無所属というのが選挙中の約束だ」と語る。永江氏はどの党からも推薦を受けていない。
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 無所属で当選した寺田静(秋田)、打越さく良(新潟)、安達澄(大分)の3氏は会派に入らなかった。立民の福山哲郎幹事長は30日、無所属議員の同党会派入りについて「地域の支援者との関係もある。選挙後すぐではなく理解を得てからということだ」と語った。
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 高良鉄美氏(沖縄)は参院会派「沖縄の風」に所属する。
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 横沢高徳氏(岩手)と芳賀道也氏(山形)は国民民主会派に入った。両氏とも国民民主が擁立を主導した。
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 国民民主は嘉田、永江、安達各氏らも「系列候補」として当選後の会派入りを見込んできた。玉木雄一郎代表は「我々が擁立や応援を主導した」と強調する。年末に向け入党の働きかけを強める可能性がある。政党交付金は1月1日時点の各党の議員数などをもとに算定されるためだ。
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 一方、立民内には統一候補として支援してきた無所属議員の国民民主会派入りに反発がある。福山氏は「国民民主系が誰を指すのか分からない」と指摘している。
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