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   2019.07.18.
   愛媛県・中村知事:職員守護者の立場を放棄か!
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端から見ると職員を切り捨てたように見える!
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県民文化会館電気工事入札の不思議!
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 2019年6月10日、愛媛県が「工事入札参加資格停止措置」を発表した。この発表で新聞テレビ等が一斉に報じた。
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 報道内容は
「県民文化会館の改修工事で設計書の十分な確認を怠ったとして、県は土木部の男性職員を減給の懲戒処分としました。減給処分を受けたのは、県土木部に所属する課長級の50代の男性職員。
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県によると、この男性職員は、県民文化会館の大規模改修工事で設計書の十分な確認を怠り、照明が正常に作動しないという設計漏れを見逃したということです。
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このため、電気設備工事の入札が中止され、県は県発注工事の信頼性が損なわれたとして、6月7日付けでこの男性職員を減給10分の1、1ヶ月の懲戒処分とした。
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また、当時土木部で設計業務を担当していた50代の係長級の男性職員についても」、6月7日付けで戒告処分。」
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別な報道では
「改修工事中の松山市の県民文化会館で照明設備設計のミスが発覚し、県は設計業者の入札参加資格を停止する措置をとったと発表。県から1年間の入札参加資格の停止を受けたのは、京都の内藤建築事務所。県によると、今年4月から改修工事中の県民文化会館の電気設備入札で、大ホールの照明が正常に作動しないことが入札業者より指摘され、点検したところ設計ミスが発覚。
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また、照明機器の見積についても3社以上から取るべきところを1社指定にするなど契約違反を行っていたということで、県は工事の発注が遅れたことで増加した費用などおよそ1千万円を損害賠償請求する方針。」
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 このような報道の元となった愛媛県当局の発表文書
4月の入札中止



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6月の再入札の結果




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 この当局の発表。見ているだけなら何も不審なところがないように見える。本紙、16日、17日の記事でも中村知事の反骨精神が発揮され?、愛媛県職員3人を完全擁護している。
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16日の記事中に、
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(知事)
 愛媛県の文書は、前の記者会見でも申し上げましたように、改ざんする余地はないんですよね。当時の担当職員は、もう一生懸命、一言一句も漏らさずに報告したいという気持ちがありますから、ありのままに書いたということで、前の記者会見で申し上げたとおり、何ら変わってはいません。
私自身が実際に出席した担当者から生の声を聞いていないので、今日のやり取りというものを踏まえて、人間として県職員として、気持ちを私にぶつけなさいというふうに言っていますから、明日の朝、それは報告があると思います。
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(知事)
 まあ、個人の記憶のことですから、何せ記録が何もないっておっしゃられるので、何とも言いようがないですね。ただ、こちらから言えるのは、愛媛県職員は、先ほど申し上げたように子供の使いで行っているわけではなくて、県の職員として、県の状況を説明に行っていますから、しっかりと発言しているということでございます。
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 県のメッセージを伝えた方と備忘録を作った方は、別の方。
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(知事)
 そこは、さっき申し上げたように、みんながそれぞれメモをして、それをすり合わせてという可能性があるので、どういうふうに言えばいいんだろう。まあ、出席者の中の県職員が備忘録を作っていますから、誰がメインで書いたのかというのは、ちょっとこの場では分からないですね。
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話をしたのは、役職が一番上の方。であれば、地域政策課の課長ということでいいのか。
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(知事)
 これはもう、皆さんの取材が殺到してしまいますから、あの私が県を代表して全部受けますので、その名前はこの場では。
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(知事)
 全く、うちの県の職員の場合ないですね。過少に書く習癖(しゅうへき)はあるかもしれないですけれど、過大に書くということは経験がないです。
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 抜き書きではあるが、知事は「正論を言っている」わけである。それなのに、県民文化会館改修工事大ホール客席照明工事では「設計書の確認をしていなかった」として、職員には懲戒処分、設計業者には1年間の入札参加資格停止という、突き放した処分を下しているのだ。
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 過去の例として、このような「きついお仕置きはあっただろうか」と調べ始めたが、見つからなかった。逆に、関連文書を調べていくうちに、入札最中(5社応札)に無効となった業者3社の内の1社が土木部に図面に不備があると通知したことがわかった。
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 入札開札を中止し調べたら、指摘どおりであったという。公告前にチエックするはずだし、質問受け付け時にはそのことは応札業者から一言も触れられていないのだ。
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 この県民文化会館改修工事は40億円もの大きな工事である。通常なら、中堅ゼネコンが中心となり、3~4社JVが数グループ応札するするのが普通であるろうが、入札は細かく細分化し10項目の工事として入札されている。電気工事3入札のうち1入札(工事番号・建第12号の4)の図面だけが電気が点灯しないという指摘なのである。この電気工事入札のどの部分がミスであったのかは一切説明がない。加えて、3社見積もりなのが1社見積もりしかしていない、という。
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 摩訶不思議な入札の、不思議な懲戒処分。県民、市民、愛媛電設業者(3件応札業者以外の)も何が起きたのか不思議な出来事だ。
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 この件に関し、本紙が調べ、県当局に質問の準備段階の通知書を発送するまでの内容を、来週から掲載する。
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つづく