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素人経営者は扱いやすいという見本!
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下請けが元請けを騙して金儲けをすることは、まず不可能に近い。発注主が介在するか、元請けが筋書きを書き、下請けがその筋書きを実行する。
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今回うまく行っているのは、元請け㈱白坂建設の番頭・河本と下請㈱大昇の番頭・水野が示し合わせ、元請けの番頭が要求する金を、㈱大昇の番頭・水野が自分の会社タカホリ建設㈲に架空発注をし、要求された金をタカホリ建設㈲が元請の番頭・河本に渡すという流れだ。
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“大東建託㈱は、工事見積書に基づき、㈱白坂建設と請負契約締結。
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白坂建設は、㈱大昇に職人だけを注文。日当払い方式。㈱大昇が請求するときは、事前に番頭・河本から㈱大昇の番頭・水野に「この金額で請求せよ」と指示がある。そのとき、バックする金額も指示がある。㈱大昇は一人親方たちの職人の日当金額、会社利益や諸経費を差し引き、残りをタカホリ建設㈲に発注する。現場の内容には無知な社長は、言われたとおりの発注額をタカホリ建設㈲に出し、請求書は明細書無しの1式で㈱白坂建設に出す。
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金額は、㈱白坂建設から㈱大昇へ、㈱大昇からタカホリ建設㈲へ支払われ、タカホリ建設㈲社長(㈱大昇の部長兼務)は㈱白坂建設の河本専務から指示された金額を持っていく。”
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ここのカラクリは、㈱白坂建設から㈱大昇に材工共で発注していると思わせることである。しかし、元請、下請間に請負契約書が存在しているのか、存在していないのかが問題となる。もし架空契約書が存在するなら、会社に対する背任行為となる。
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いくら素人でも、毎月の出来高請求が㈱大昇から1式として上がってきた時、渡辺両社長は疑問に思わないのであろうか。
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次回は、個々の現場のうち「伏見区下野の造成現場」の錬金術について掲載する。
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つづく
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