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元の基準値の調整は元高方向に設定!
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5月17日、複数の関係筋によると、中国人民銀行(中央銀行)は目先、1ドル・7元を超える元安は容認しない見通し。為替介入や金融政策手段を通じて1ドル・7元を超える元安を阻止するという。
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中銀の考え方に詳しい関係筋3人が明らかにした。
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ある関係筋はロイターに「現時点では、7元を超える元安を容認しないことは確実だと思う」と発言。
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「7元を超える元安は、関税引き上げの影響を一部相殺できるので、中国にとってメリットはあるが、人民元の信認に悪影響が及び、資金が流出する」と述べた。
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17日の上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで下落。米中貿易摩擦激化の兆しがみられる中、心理的に重要な1ドル・6.9元を下抜け、約5カ月ぶりの安値を付けた。
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人民元は、米中貿易協議に対する懸念を背景に過去1カ月で3%値下がりしている。
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関係筋によると、元安は中国の輸出競争力向上につながるが、米国の関税引き上げの影響を相殺するには、大幅な元安が必要になる。大幅な元安を容認すれば、資本流出を招き、中国経済の安定が損なわれる恐れがあるという。
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関係筋は、人民銀行が今週香港で手形を発行したことについて、オフショア人民元を吸収し、空売りを抑制することが狙いだったと指摘したが、 人民銀行のコメントはとれていない。
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別の関係筋によると、人民銀行は、ファンダメンタルズ要因による1ドル・7元までの元安であれば問題視しないが、投機的な空売りは防ぐ意向という。
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ロイターが過去1週間に取材した市場関係者十数人の半数以上は、人民銀行が元を防衛すると予想。
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人民銀行は2015年には主に直接のドル売り介入を利用していたが、2018年には元の調達コスト引き上げやスワップの利用など非伝統的な手法に移行した。
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2018年8月には元の基準値の調整に利用する「カウンターシクリカル・ファクター」を再導入。市場関係者によると、人民銀行は過去1週間、同ファクターを利用して基準値を予想よりも元高方向に設定し、元の先安感の払拭を図っている。
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