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予定価格は155億9000万円!
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コストカッターのCM業務は「㈱プラスPM」が担当!
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5月17日の「ゼネコン談合~」の記事で、CM方式について記事を書いた。読者より、どこの何という案件のことを想定しているのかという問い合わせがあった。順序立てて記事を書いて行くと内容も長くなるが、結論を先に述べ、それから順序立てていくことにした。
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怪しい入札は、市立川西病院建替えの「(仮称)市立総合医療センターキセラ川西センター整備事業」についてである。
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7月5日入札、7月15日プレゼンのDB入札であり、予定価格は155億9000万円であり、CM業者は2018年7月2日、㈱プラスPMが1296万円で落札した。
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応募者は、大林組、鹿島、清水建設、安藤ハザマ、奥村組、前田建設工業の6社である。
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応募者の構成は4つの形態から選べるとなっている。
①単独企業
②特定JV
③建設企業と設計企業のグループ
④特定JVと設計企業のグループ
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スーパーゼネコンの大林組、鹿島、清水建設の3社は単独応募、中堅ゼネコン3社は設計事務所と組んで応募した。
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詳細は次回に譲るが、今回の落札は「大林組」であることは間違いない。なぜなら、大手3社は単独であり、設計事務所に設計料を払わなくて良い分(4億円から5億円)競争に有利となる。
似た方式で現在施工中の病院工事がある。大阪府済生会富田林病院である。
老朽化が進む富田林病院の建替えは、診療を続けながら現地立替をする。医療機器の整備込の総費用は120億円程度で建築費は90億円以内、費用は市と済生会が折半負担する。この費用負担も、キセラ川西は市と協和会が折半負担である。
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大阪府済生会富田林病院は、建設事業CM(コンストラクション・マネジメント)業務委託を一般競争入札し㈱プラスPMに決めた。業務は、品質管理、工程管理、コスト管理等に対する発注者の事業管理(マネジメント)業務である。基本設計、実施設計と施工者の選定、実施設計、工事段階、共通業務、その他の業務の各段階で業務を担当する。
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基本設計業務委託は公募型プロポを実施し、梓設計に決め業務委託費は1億600万円である。この基本設計に基づき、実施設計と建設工事を公告し、参加資格は「単独企業または建設企業と設計企業で構成する企業体で代表建設企業の経審は建築一式の総合評定値が1700点以上。予定価格は、実施設計費と建設費が90億円。解体関連が7億円。
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病院建設事業の入札は、大林組、清水建設、竹中工務店が応札し、大林組が落札した。落札額は、建設と立体駐車場の解体で84億5468万7320万円(税込)。既存病院解体や老人宿舎棟などの解体は5億9571万2680円(税込)。大林組のみが入札に参加した。
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入札結果は、2018年1月22日で
実施設計費・新病院建設費 予定価9,000,000,000(税込)落札額8,912,000,000(税込)
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解体等 予定価700,000,000(税込) 落札額699,999,999
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総合評価値 大林組 588.1点 竹中工務店 582.7点 清水建設 578.0点
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総合評価点(満点600点)
=技術評価点(実績評価点(15点)+技術提案評価点(285点)+価格評価点(300点)
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病院本館の1期工事は2020年7月下旬まで。既存病院の解体は2020年10月初旬~21年10月下旬までの2期工事のなかで進める。
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上記が、済生会富田林病院の入札の流れであるが、この流れに関し、大林組の仕込みであるという話も出てきている。
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その真偽は外部者にとって確認のしようもないが、2件目、3件目と同じ構成が出てくると、業界は不審の目を向け内情を探り始める。
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似たような内容が、キセラ川西整備事業で見え始めたからこそ、業界が監視の目を光らせ、本紙にも情報が寄せられたのである。
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つづく
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