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垣内三菱商社長・千代田化工は日本の宝!
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三菱商事の垣内威彦社長は5月9日の決算発表会見で、千代田化工建設への支援決定について、「日本の宝である同社を助ける確信を得たので、資金も人材も投入することにした」と述べ、再建に自信を示した。三菱商事は優先株などで1600億円を拠出し、最高経営責任者(CEO)も送り込むが、垣内社長は「千代田化工を支配、子会社化する目的はない」と強調した。
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三菱商事と三菱UFJ銀行は5月9日、経営再建中のプラント大手の千代田化工建設に合計1800億円の金融支援を行うと発表した。筆頭株主の三菱商事は、議決権がない代わりに優先的に配当を受けられる優先株700億円を引き受けるほか、返済優先順位の高いシニアローンの形で900億円を融資する。三菱UFJ銀も、一般債権と比べて返済の優先順位が低く、資本に近い性質の劣後ローンで200億円を支援する。
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三菱商事は、千代田化工に出向経験のある前機械グループ最高経営責任者(CEO)の大河一司氏を会長兼CEOに派遣することも決めた。三菱商事出身の社長兼CEOの山東理二氏は社長兼最高執行責任者(COO)となる。
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三菱商事は現時点で16名の出向者を送り、順次増やす計画。プロジェクトのリスク管理などを徹底し、三菱商事主導で再建を急ぐ。垣内威彦社長は記者会見で「千代田化工のLNGをめぐる技術力は日本の宝。課題を洗い出し、再生させることが先決だ」と述べた。
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千代田化工建設が同時に公表した平成31年3月期の連結最終損益は前期の64億円の黒字から2149億円の大幅な赤字に転落した。
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