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臓器摘出の犠牲・ウイグル出身医師講演!
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グル収容施設「虐待や自由制限ない」自治区主席!
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ウイグル族大量収容正当化・李克強首相!
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中国・新疆ウイグル自治区出身で、イギリスに政治亡命したエンヴァー・トフティ氏が4月6日、福岡市内で講演し、中国国内での臓器移植に関係し「少数民族らが拘束され、(臓器摘出の)犠牲になっている」と指摘した。
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同自治区の区都、ウルムチなどで外科医だったトフティ氏は講演で、処刑された囚人から肝臓と腎臓を摘出した経験を明らかにした。「(摘出を)指示された自分は、命じられたことを実行するロボットだった。現在まで、懺悔を繰り返している」と語った。
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同自治区をめぐっては、トルコ外務省が2月9日、中国政府が組織的な同化政策を行い、100万人以上のウイグル人が拷問や洗脳を受けていることを「もはや秘密でない」などと非難する報道官声明を出している。
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中国全国人民代表大会(全人代=国会)の新疆ウイグル自治区分科会が3月12日、北京で開かれた。ショハラト・ザキル自治区主席は、少数民族ウイグル族らを強制的に収容しているとされる施設について「寄宿制の学校であり(収容者の)虐待や自由の制限はない」と主張した。目的は「テロリズムと過激主義の土壌を根本から除去するため」だとし、「過激化防止に効果があった」とも言及した。
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ショハラト氏は、過激主義が「宗教の仮面をかぶり文化水準が比較的低い民衆を惑わす」と強調。中国語や法制度などの「学習」を通じて多数の「受講者」がテロや過激主義は反社会的だと理解したと説明した。
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国連人種差別撤廃委員会は2018年8月、テロ対策を名目にウイグル族らイスラム教徒100万人以上が強制的に収容されていると指摘。トルコ政府も2月、ウイグル族への同化政策を「人類の大きな恥」と非難し、国際的な批判が高まっている。ショハラト氏は100万人以上が収容されているとの指摘に反論した。
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同自治区は2018年10月、「過激主義の影響を受けた人物の教育転化」を目的とした「職業技能教育訓練センター」を設立できるとの改正条例を成立させ、収容施設を“合法化”した。
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中国最高人民検察院(最高検)の張軍検察長も3月12日、全人代での活動報告で「暴力テロや民族分裂活動、過激な宗教活動を断固打倒する」と述べ、ウイグル族らへの取り締まりを強化する姿勢を示した。
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中国の李克強首相は3月5日の政府活動報告で、少数民族問題で「民族の団結・進歩に向けた教育を強化する」と指摘するとともに、キリスト教やイスラム教などを念頭に、「宗教の中国化」を堅持する方針を示した。
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国際社会で問題視されている少数民族ウイグル族らの大量収容を正当化したものだ。
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国連人種差別撤廃委員会などは2018年夏以降、「新疆ウイグル自治区でウイグル族らイスラム教徒100万人以上が再教育施設に強制的に収容されている」と指摘。中国政府は「職業訓練のためだ」と主張し、強制収容を否定している。
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中国当局はイスラム教協会を中心に、イスラム教を中国化する5カ年計画を進めており、モスク(イスラム礼拝所)に社会主義の価値観や中国の法律、伝統を教える講座などを開設しているという。ウイグル族らの収容措置も「宗教の中国化」の一環とみられる。
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キリスト教でも中国化が進む。中国側はバチカンとの関係を改善する一方、政府非公認の「地下教会」を強制閉鎖し、政府管理下の教会の普及を図っている。
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