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米国近海に潜水艦超音速核ミサイルを!
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5分以内に米国防総省や大統領の別荘などを標的!
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昨年米国が中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱したことで核競争加速が懸念される中、ロシア国営テレビが、ロシアは超音速ミサイルで5分以内に米国防総省や大統領の別荘などの標的を攻撃できると地図上で解説。ロシア当局は、放送の監修はしていないとその内容を否定している。
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2月25日付『ロイター通信』は「プーチンの警告後、ロシアのTVが米国内の核標的リストを発表」との見出しで以下のように報道している。
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ロシア国営放送は日曜夕方のニュースで、核戦争が起きた場合には、ロシアが開発中の超音速ミサイルで標的の米国の軍事施設を5分以内に攻撃できると報道。
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標的にはペンタゴン(国防総省)や大統領の別荘であるメリーランド州のキャンプ・デービッドも含まれていた。番組内ではいくつかの標的を地図で紹介。大統領軍事司令センター、1998年閉鎖されたフォートリッチの軍事訓練センター、2001年閉鎖のカリフォルニア州のマクレラン空軍基地、ワシントン州のジムクリーク海軍通信基地があった。キャスターのキセリョフ氏はロシアメディアの反米派司会者代表格で、“ロシアは米国を放射能灰にすることもできる”と発言したこともあるという。
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この放送の数日前、プーチン大統領は、ロシアは軍事的にキューバ危機の時のような準備があると発言。中距離核戦力(INF)全廃条約から米国が撤退したことで、米国が欧州に中距離核ミサイルを配備するとの懸念が広がる中、プーチンは核競争は望むところではないが、ロシアが米領近海に潜水艦超音速核ミサイルで対抗せざるを得ないとの発言をした。
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一方米国は、ミサイル配備の予定はないとしており、プーチンの警告を見せかけのプロパガンダだとはねつけた。 国防総省の報道官は、プーチンの発言はNATOの結束を高めるだけだとしている。
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アナリストの中には、米国を戦略バランスの交渉に引き出すためのレトリックの常とう手段だとする意見もある。
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同日付米国『ワシントンポスト』は「米国のミサイル条約撤退で、ロシアがペンタゴン、キャンプデービッドを核照準に置く」との見出しで以下のように報道している。
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「ロシア国営メディアが、核戦争が起きた時の核攻撃の仮想標的として、国防総省やキャンプデービッドなどをあげた。このリストは放送中に示されたもので、司会者のドミトリー・キセリョフ氏が米国の地図上で説明していったという。キセリョフ氏はプーチン大統領と親密なつながりがあるとされ、度々ロシアのメディアスポークスマンとしての役割を担うとされる。リストにはこれら以外にも、20年以上も前に閉鎖された空軍基地や海軍のラジオ局が挙げられていた。
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ロシア当局は、標的マップの信憑性を否定し、国営放送の内容監修はしていないとの声明を出している。トランプ政権による中距離核戦力(INF)全廃条約離脱は、米ロ及び西側同盟国の核競争を加速させるとの批判もある。
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