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個人でなく政治資金から!
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過去に不適切と返金事例も!
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立憲民主党の福山哲郎幹事長(参院京都選挙区)が、政治利用しないことをルールとする「ライオンズクラブ(LC)」などの奉仕団体に、会費として政治資金から3年間で計約49万円支出していたことが2月18日、政治資金収支報告書から分かった。過去には別の政治家が同様にLCに支出し、不適切との指摘を受けて返金したケースがある。
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福山氏の資金管理団体「フォーラム共生社会21」は2015~17年に政治活動費の「組織活動費」名目で京都鴨川LC(京都市中京区)に約27万円を、京都めいぷるワイズメンズクラブ(同区)には約22万円をそれぞれ支払った。
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両クラブは会則などで「政治的その他の野心のためにも、会員であることを利用してはならない」「政治活動の場としてはならない」と定める。LCを統括する「LC国際協会」の内部からは「クラブを政治活動の場としているように見え、問題では」との指摘もある。
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同LCは「政治資金から会費が支出されていたとは知らなかった」とした。同ワイズメンズクラブは「個人の資格で加入しており、会費の出どころについて特に意識はしていなかった」としている。
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福山氏の事務所は取材に対して文書で「多様な意見を吸収することを目的として参加しており、会費を支出することは問題がないと考えている」と回答した。
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過去には自民党の石破茂元幹事長の政治団体や甘利明元経済再生相の資金管理団体もLCの会費を支出していたケースがあったが、外部から指摘を受け、いずれも本人が団体に返金している。
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政治資金問題に詳しい日本大の岩井奉信教授(政治学)は「政治と距離を置く場に参加する以上、ポケットマネーで支払うべき。また政治資金は政治活動に対して支出するもので、両クラブへの支出は矛盾が生じる。社会通念に照らして不適切だと言わざるを得ない」と話している。
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