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枝野氏・参院選共闘は1人区で!
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玉木国民代表「2人区も」一本化に尽力!
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野党各党の党首は1月4日、今年初の記者会見などに臨み、夏の参院選をにらみ安倍政権への対決姿勢を強めた。立憲民主党の枝野幸男代表は参院選に関し「全ての改選1人区で(野党候補を)一本化できるよう最大限努力したい」と共闘方針を表明した。
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国民の玉木雄一郎代表は「2人区も与党を利することがないよう、しっかり野党間で調整することが大事だ」とした。共産党の志位和夫委員長は「1人区の一本化を政党間で合意し、具体化の協議を速やかに始めるよう、強く呼び掛けたい」と述べ、社民党の又市征治党首は「今必要なのは、野党共闘をつくり上げることで国民の信頼と期待感を高めることだ」とした。
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国民民主党は1月12日、東京・平河町の砂防会館で定期党大会を開いた。玉木雄一郎代表は演説で、夏の参院選について、改選数1の1人区で野党統一候補の擁立を目指す考えを強調。2人区に関しても「一本化に向けた議論を粘り強く行っていく」と述べた。同党は2人区に複数の現職を抱えており、競合を辞さない姿勢の立憲民主党をけん制した発言だ。
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玉木氏は「今年はまさに選挙イヤーだ。私自身、先頭に立って戦う」と語り、参院選や4月の統一地方選での党勢拡大へ決意を表明。衆参同日選の可能性も視野に、衆院選の候補者公募を月内にも始める方針を明らかにした。
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野党共闘に関しては、「協力が得られる政党や会派と、大きな固まりをつくる協議に入っていきたい」との意向を示した。
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共産党は1月15日、今年の統一地方選と参院選を前に、12年ぶりとなる全国都道府県・地区委員長会議を党本部で開いた。志位和夫委員長は統一選に臨む党の姿勢について「自民、公明両党と同列に国政野党を批判すると、国政(参院選)で真剣に共闘を追求する立場が誤解されかねない」と説明。今回の統一選では、地方議会で共産を除く各党が首長を支持する「オール与党」の状態に対して批判を控えるよう、異例の呼びかけを行った。
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地区委員長会議は前回の「亥(い)年選挙」以来の開催となった。志位氏は「有権者は統一選で、地方政治だけでなく国政の問題も含めて政党選択を行う」と指摘。「オール与党の実態は(有権者に対する)情報提供のような形で」行うよう指示した。
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共産は参院選の候補者調整を巡り、立憲民主党や国民民主党などに正式な政党間協議を求めているが、思うように進んでいない。このため、統一選の対応を通じて他の国政野党を過度に刺激しないよう党の地方組織に求め、野党間の亀裂を生まないよう配慮した形だ。
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立憲民主党の枝野幸男代表は1月16日、28日に召集される予定の通常国会前に野党6党派の党首会談を開き、参院選での候補者の一本化に向けた協議を行う考えを明らかにした。岡山市内で記者団の質問に答えた。
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枝野氏は「一気には進められないが、候補者一本化の考え方自体は共有していきたい」と述べた。共産党の志位和夫委員長は16日の記者会見で「一本化を公式に合意し、安倍政権打倒の宣言をしたい」と枝野氏の発言を歓迎した。野党5党は改選数1の「1人区」で連携する方針だが、調整が進んでいない。
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共産党は1月18日、春の統一地方選で公認候補が訴える「政策アピール」をまとめた。党が掲げる日米安全保障条約廃棄の主張について「市民と野党の共闘と野党連合政権に持ち込まない」と記し、安保政策で溝を抱える立憲民主党などとの参院選での共闘を見据え配慮を示した。消費税率10%への引き上げ中止や原発ゼロなどの政策も盛り込んだ。
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