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長距離ミサイルや多弾頭の完成へ!
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非核化より・開発へ進んでいるのが現状!
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北朝鮮の国営ウェブサイトは、新型大陸間弾道ミサイルICBM(火星15号)の発射から2018年11月日29日で1年となったことについて、「帝国主義者の侵略と核による威嚇に終止符が打たれた偉大な力が誕生した日だ」と伝えた。11月初めに予定されていた米朝高官の会談が延期され、2回目の米朝首脳会談の日程や場所も決まらないなか、トランプ政権を牽制する狙いがあると見られる。
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廃棄すると言った核は一向に廃棄する形跡も見えず、査察も受け入れ図、逆に核開発をやっているとの報告もある。韓国文大統領は、制裁の網を潜るかのように北朝鮮の支援をしている状況、本当に非核化に進んでいるのか疑問だ。
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発射は止待っているが、開発が止待っているという証拠は何処にもない。不要施設を爆破解体して見せただけで、事実は誰も知らない。トランプ大統領は「1年も撃っていないのだから核の脅威はなくなった」なんて暢気なことをいい、来る2月下旬には2回目の中朝会談をするという。非核化の展望もないまま、北朝鮮ペースで物事が進んでいる。
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今のような持久戦に突入すると、根負けするのはアメリカだ。ゲリラ的志向と空爆・物量戦の戦いは、過去の中近東やアジアの米軍の戦争戦略だが、多大な犠牲者の上で勝つか引き分けとなっている。
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北朝鮮の思考は、核兵器を破棄するデモはするが、開発は続行しているが発射はしない。火星15号は性能の良いエンジンが出来上がり、実験結果も満足がいく状態で、別に実験継続しなくても良いのだろう。北朝鮮の国情は経済発展に舵を切りたい。非核化の交渉は絶好のチャンスだろう。ただ、できもしない鮮半島の完全な非核化をいい始め、引っ込めないアメリカ。この交渉は、終わりが見えない大河の小船みたいなものだ。
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北朝鮮、ロシア、中国とこれらの国は、交渉の出だしは良いが、交渉するたびに枝葉が飛び散り「交渉のための交渉」になってしまっている。それは交渉上手ということではない。時間稼ぎのその場しのぎということもある。よく、解釈の違いという言葉が使われるが、外交のベテランが「解釈の違いを起こすことは考えられない」と聞く。日本人は熱しやすく冷めやすいといわれる。北朝鮮からのミサイル発射騒動は「過去の遠い話のように、国民の口の端にも上らなくなった」のが良い例だろう。
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米朝交渉をしている間は、ミサイル発射実験はしないはずという「勝手解釈」が怖い。米朝交渉には日本は参加していないのだ。日本上空を超え、太平洋に落下するミサイル実験はできるのだ。北朝鮮は、高高度落下のミサイル実験で完成品はできていないはず。米朝会談が決裂したなら、7日以内にミサイル発射実験が行われると見たほうが良い。
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米国防情報局(DIA)によると、北朝鮮は現在、核弾頭を最大で60発保有しているとみられる。また、米中央情報局(CIA)によると、北朝鮮の核施設は100カ所に上る可能性がある。北朝鮮には地下施設やトンネルが1万カ所以上あると言われており、北朝鮮はこれらの施設への全面査察を容認するだろうか。
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ソフトボールサイズなったプルトニウムやウランはテーブルや机の下と何処にでも隠せる。共同通信客員論説委員の平井久志氏は「検証と言っても、北朝鮮がどれほどのウランやプルトニウムを持っているのかわからない。核兵器1個分のプルトニウムでも、ソフトボール1個ぐらいの大きさにしかならない。彼らがそれをどこかに隠匿した場合、検証することは極めて難しい」と指摘した。
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一度手に入れたミサイルや核を放棄するわけがない。完全放棄するとなると、科学者や実験要員の処置はどうするのか。放置したままの非核化の協議が完結するわけがない。これらの科学者を誰が引き取るのか。アメリカが引き取るという確証もない。非核化は幻想だというのは、何処にも筋道が見えていないのに「非核化の言葉が独り歩き」しているからだ。
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