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6000km飛行後・カムチャツカ半島の標的に命中!
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来年ミサイル配備!
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核弾頭10個搭載の潜水艦ミサイル成功・中国!
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ロシアのプーチン大統領は12月26日、極超音速(ハイパーソニック)のミサイル兵器「アバンガルド」の最終実験に成功したと発表した。2019年に配備する。「マッハ20で飛行する」(プーチン氏)というミサイル兵器で、核弾頭が搭載可能。米中露の3カ国が激しい開発競争を続けてきたが、実戦配備ではロシアが先陣を切ることになる。
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タス通信などによると、実験は26日に実施された。カザフスタンとの国境に近いウラル南部オレンブルクにある基地からアバンガルドが発射され、6000km飛行した後にカムチャツカ半島の標的に命中した。
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プーチン氏はモスクワの国防省で実験を見守った後に閣議に臨み、「実験は完璧だった」と新たな戦略兵器を評価。「いかなるミサイル防衛(MD)システムも対処できない」と述べ、新兵器が「無敵」と強調した。
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アバンガルドはグライダー型の兵器で、弾道ミサイルで打ちあげられて上空で切り離された後、飛行を制御しながら滑空するため命中精度が上がる。既存のMDでは撃墜が極めて難しいとされる。通常弾頭も搭載できる。
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ロシアは04年からハイパーソニック兵器の実験を本格化させ、今年3月に初めて公表。グライダー型に加え、戦闘爆撃機などに積む巡航ミサイル型の2種類を開発している。
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一方、中国は新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「巨浪(JL)3」の発射実験を11月下旬に渤海で実施し、成功した模様だ。軍事筋の情報として香港や米のメディアが報じた。
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報道によると、JL3は核弾頭10個を搭載可能。射程はJL2の7000キロから大幅に延びて9000~1万4000km前後と推定されている。中国近海から発射しても米本土のほぼ全域を射程に収めるため、米国の脅威になりそうだ。
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JL3は最新鋭の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風(DF)41」を基に開発されたとみられている。2020年代の実戦配備を目指しているとされる。中国は「核先制不使用」を主張しているが、米国内の一部には主張が「あいまい」との懸念がある。
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中国はSLBMの開発と並行して潜水艦の整備も進めている。今年8月に公表された米国防総省の年次報告によると、中国は20年初めに24基のJL3を搭載できる新型原潜096型の建造を始める見通しだ。
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中国は発射実験成功を公式に認めていないが、海事当局が同時期に遼寧省大連沖に軍事演習の目的で飛行禁止区域を設定していたほか、中国のネット上で関連記事が削除されていないことからも信頼性は高いとみられる。
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北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を発射して1年を迎え、同国の宣伝サイト「わが民族同士」は「国家核戦力の完成」が北朝鮮の戦略的地位を最高に引き上げて「歴史的転換期を開いた」と称賛した。
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記事は、金正恩朝鮮労働党委員長の指導がもたらした「輝かしい結実だ」と強調。2017年11月29日を境に「帝国主義者の侵略と核の威嚇の歴史に終止符が打たれ、社会主義経済建設に総力を集中できるようになった」と主張した。ただ、火星15の発射実験成功には直接言及しなかった。
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北朝鮮はこの日を最後に1年間、弾道ミサイルを発射していない。
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