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   2018.10.08.
   米国中間選挙・注目は発売された暴露本!
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通常投票率40%だが無党派層次第で、、
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オクトーバーサプライズ!
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 米国の中間選挙の投票日は11月6日。上下院の議席を民主党、共和党が争う。いわば、トランプ大統領への初の審判となる。
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  今週発売された全米注目の暴露本「全面公開」を出版したのはトランプ大統領と不倫関係にあったというポルノ女優。トランプ大統領をめぐるスキャンダルほんである。
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  連邦最高裁判所の判事にカバノーを指名したトランプ大統領の責任も問われる事態となっている。
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  米国では毎回、中間選挙の前の10月ごろ最終盤の情勢に影響を及ぼす大きなサプライズが起きることが多い。
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  民主党・共和党双方ともに危機感を煽って投票に行かせようという戦術のようだ。大統領選挙の投票率は大体55%ぐらいあるが、中間選挙は低くて大体40%ぐらいにとどまる。
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従って双方共に支持者に確実に投票に行かせようというのが最初のカギとなっている。そして民主党は無党派層を取り込もうとしているようだ。完全に分断されているので無党派層は確かに重要となっている。トランプ大統領へのメディアなどの批判をテコに無党派層を取り込めると民主党は考えているようだ。実際の世論調査でその傾向は出始めている。
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  2年前の大統領選挙で無党派層が投票したのが「トランプ大統領」が46%で「クリントン候補」が42%とトランプ大統領の方が多かったが、今週発表された世論調査では「共和党候補に投票する」としているのが39%で「民主党に投票する」としているのが50%となって逆転している。
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  トランプ大統領への批判を追い風にしているようだが、問題は無党派層がどれだけ投票に行くか?ということになる。そして2年前の大統領選挙の時は8人に1人が投票直前の数日の間に誰に投票するか決めたということがわかっている。そして今回も現時点で誰に投票するのか、それから投票に行くかどうかも含めて決めてないという人が2割に上っており、これからという面もある。トランプ大統領の政権運営を左右する中間選挙は投票率をカギに最終盤まで激しい戦いが続くことになりそうだ。
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  野党である民主党は、オバマ前大統領を民主党候補者の応援演説に立たせるなどして巻き返しを狙っている。引退した大統領が政治の表舞台に立つことは、極めて異例で、民主党がこうした行動に出ている背景には、トランプ大統領に対する強い危機感がある。
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  今年2月に行われた世論調査では、オバマ政権を評価する人が6割を超えており、リーダー不在といわれる民主党にあって、若者に人気のあるオバマ前大統領は救世主とも呼ぶべき存在となっている。オバマ前大統領はトランプ前大統領の攻撃的な言動について「国民の不安をあおり、米国の分断を深めている。米国が誇りとしてきた多様性が、トランプ大統領によって失われている」と警鐘を鳴らしている。さらに今、トランプ大統領の女性への向き合い方が大統領としてふさわしくないと考える女性たちが立ち上がり始め、民主党は2018年の米国議会選挙に過去最多の262人の女性を立候補させる予定である。ロサンゼルスでの集会には今回初めて投票する高校生ら、若い女性が1万人集まるなどトランプ大統領に対する女性の反発は、予想以上に大きく選挙結果に影響しそうな情勢になっている。
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  南カリフォルニア大学・アンジマリーアルファロ教授は「選挙翌朝の新聞の見出しは下院で女性が過去最高の議席を獲得し、民主党が下院を奪還することになるだろう」と分析したが、民主党が勝った場合には弾劾裁判に向けた流れが作られてしまい、トランプ大統領にとっての打撃は少なくないだろう。
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