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緊急防疫会議・宮崎!
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岐阜市の養豚場・「豚コレラ」の陽性反応!
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豚の伝染病アフリカ豚コレラが中国で相次いで発生しているのを受け、宮崎県庁で緊急防疫会議が開かれた。
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中国では8月3日から、アフリカ豚コレラの発生が続いていて、6日までに13例が確認されている。アフリカ豚コレラは豚の伝染病で、ダニなどが媒介して豚やイノシシに感染。有効なワクチンや治療法がないため、口蹄疫と同じ家畜伝染病に指定されている。
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これを受け県庁では、緊急防疫会議が開かれ、養豚関係者や市町村の担当者など約80人が参加した。7日の会議では、県が中国での発生状況を説明したほか、水際や農場での防疫徹底を要請した。
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参加者からは、「中国から輸入されている飼料に含まれるワラについて、感染は大丈夫なのか」などの質問が出されたが、県は「ウイルスがいない状態で、輸入されるのが前提になっている」と説明した。
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(県家畜防疫対策課・三浦博幸課長)「豚の農家は口蹄疫を経験してかなり衛生レベルは高いと思っていますけれども念には念を入れて消毒の徹底などを指導していきたい」
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世界全体の半数近くの豚を飼育している中国でのアフリカ豚コラの発生。水際での防疫対策が重要。
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岐阜県は9日、岐阜市の養豚場で多数の豚が死亡し、農林水産省が精密検査をした結果、家畜伝染病「豚コレラ」の陽性反応が出たと発表した。同日、古田肇知事をトップとする県家畜伝染病防疫対策本部員会議を設置。この養豚場で飼育する610頭全ての殺処分を決めた。埋却や消毒を含めて3日ほどかかる見通し。国内で豚コレラが確認されたのは1992年、熊本県で発生して以来26年ぶり。
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豚コレラは豚とイノシシ特有の伝染病で、感染力が強く致死率が高いのが特徴。人に感染することはなく、感染した豚肉を食べても人体には影響ない。農水省によると、日本ではウイルスが完全に淘汰されたとして、2007年に「清浄化」を宣言している。海外ではアジアを中心に広く発生している。
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県によると、9月3日に岐阜市を通じて養豚場から急死した肥育豚1頭の病性鑑定依頼が中央家畜保健衛生所に寄せられた。同衛生所の鑑定で豚コレラ感染の疑いが生じたため、農林水産省の精密検査を行い、9日に陽性との結果が出た。同養豚場では4~9日に80頭が死亡した。
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9日朝、白い防護服を着た県職員らが養豚場に入り、防疫対策に乗り出した。9日午前6時から24時間以内に養豚場の豚全ての殺処分、72時間以内に埋却や消毒を行う。埋却地は養豚場敷地内の空き地。
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県は養豚場から半径3kmを移動制限区域に設定。3~10kmにある養豚場3カ所(計1012頭)を搬出制限区域とし、豚の移動や搬出を禁止した。また半径10km圏内に5カ所の車両消毒ポイントを設置した。
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本部員会議で、古田知事は「24時間以内の殺処分など目標ははっきりしている。現場の判断で柔軟に、スピーディーに取り組んで」と指示した。
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