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比空軍機に近づくな・中国が警告!
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人工島の軍事拠点化で中国を批判!
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フィリピンのドゥテルテ大統領は8月14日、首都マニラで講演し、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に造成した人工島の軍事拠点化を進める中国に対して「態度を和らげるべきだ」と批判した。現地メディアは、経済支援の見返りに中国へ融和姿勢をとってきた同大統領による「最も強い」中国批判だとしている。
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8月16日、フィリピンのドゥテルテ大統領が中国に対して、南シナ海での行いを考え直すべきだと要請したことを受け、中国外務省は、中国領土の諸島に外国の船舶や航空機が接近した場合、中国は対応する権利があると主張した。
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ドゥテルテ大統領は14日遅くに行った講演で、紛争海域にある中国の人工島付近を通過する外国の航空機や船舶を追い払う権利は中国にはないと述べた。
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ロイターに送付された声明で中国外務省は「スプラトリー(中国名・南沙)諸島は中国の領土であり、南シナ海の航行と上空通過の自由という全ての国が国際法下で有する権利を中国は尊重する」とした。
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その上で「外国の航空機や船舶が中国と関係のある諸島の上空や海域に意図的に接近したり侵略を行った場合、または、駐留中国人の安全を脅かす挑発的行為を行った場合、必要な措置を講じて対応する権利が中国にはある」と主張した。
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14日の講演は大統領宮殿で財界や外交関係者を前に行われた。ドゥテルテ氏は、中国が人工島の上空を飛行したフィリピン軍機などに対し、近づかないよう警告している実態について「考え直すべきだ」とし、人工島周辺でも航行や飛行の自由は保証されると主張した。
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英BBC放送(電子版)は11日、米軍機が人工島上空で、中国側から「誤解を避けるよう近づくな」などと警告を受けている実態を紹介。一方、フィリピン軍機には「そちらに全責任を取らせる」などと恫喝の口調を強めて追い払おうとしていた。
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